SATTYのDREAM LIFE!

人生はたくさんの夢と物語でできているのだ。空想と妄想がつまった私の日記。

グッときた!心ゆさぶる広告コピーに込められた物語6つ

こんにちは!SATTYです。

今日は、最近読んで面白かったこちらの本『物語のある広告コピー』を紹介します。

 

物語のある広告コピー

物語のある広告コピー

 

 小説よりおもしろい広告コピーがある

「小説よりおもしろい広告コピーがある」これがこの本のキャッチコピー。

とある本屋で目にとまり、ぱらぱらぱら・・と最初の数ページを読んで、どうしてもその先が読みたくなって、思わずお買い上げしてしまった一冊です。

「あっ知ってる!」という有名なものから、地方限定のものまで115の広告作品が掲載されていて、そのすべては「物語」によって表現されています。

ある商品や企業などの良さ、イメージ、カラーを伝えるために練り上げられた物語は、なるほど良質な短編小説を読んだような読後感。作り手のコメントも添えられており、その作品に込められた想いや、誕生するにいたったもう一つのドラマも、一緒に楽しめます。

その中から、特に私が印象に残った作品を少しだけ紹介させていただきますね!

ナイショ、だけど

母さんは 畑で冒険している父さんが 好きだって

父さんは 作物に甘くない母さんが 好きだって

大きくなったらね 母さんみたいになってね

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北海道農協青年部協議会/JA北海道女性協議会/農業農村ふれあいネットワーク ポスターより抜粋

 北海道の大地で培われてきた農業を、次世代へと引き継いでいってほしい、そんな願いが込められた広告作品。実際の広告では、大きな大根(かな?)を抱えた少女の写真がメインに添えられていて、純粋でまっすぐな子供の想いがもつ力のようなものを感じます。ぜひこの続きを読んで最後の一言まで噛みしめてほしい。自分が子供のころに感じた両親への憧れを思い出し思わずグッと来た作品です。

人は、人がつくった ものに弱い。

忙しいのにいつのまに!と驚いたり、

・・・っぽいなぁと笑っちゃったり、

あちこちに頑張ったあとがみえてじーんときたり。

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東急ハンズ ポスターより一部抜粋

 バレンタインデーの東急ハンズのポスター広告です。ちっちゃなものでも、手作りプレゼントや手書きの手紙なんかをもらったことがある人なら、この感覚ってきっと共感できるんではないでしょうか??もらった時に感じる感情を呼び起こすことで、手作りの良さを、あらためて「心」で感じさせてくれるいい広告だなぁと思いました。

 これ以上、太りすぎてもこまるけど。おかわりしてくれると嬉しい。

ふたを開けると、ふわっと釜からのぼる湯気。

だしの利いたかやくごはんの匂い。

ふっくら、上手に炊けている。

今日もあの人、食べ過ぎちゃうとか言いながら、

・・・

ヤマサ醤油 ポスターより一部抜粋

これ好きですねぇ〜〜〜。台所にたつこの奥さんのなんと愛おしいことよ。愛というものが、とても生活の身近にあるものだと感じさせてくれる素敵な物語だなぁと思います。そして、かやくご飯の美味しそうなこと、美味しそうなこと。炊飯器をあけた時の、あのモワッと立ち上る湯気の匂いまで感じさせてくれます。このお醤油、絶対おいしいじゃん。

Invitation of LOVE

ゴールインするための恋じゃなく

友達に自慢するための恋じゃなく

昔の恋をなぞるような恋じゃなく

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講談社 ポスターより一部抜粋

 こちらは女性誌「FRaU」の恋特集号の告知ポスターで、短い言葉で5つの恋が表現されます。この作品を作られた原田氏が、「読んだ人が『これ、自分のことだ』と思うコピーを」と語られている通り、私はまんまと遠い昔に過ぎ去った5つの恋が頭に蘇りましたよ・・・蘇りましたとも。ちなみにInvitationとは「招待」という意味だそうですよ。

それでも、前を向く。

「俺が話をつけてくる」

上司が行った。

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 日本たばこ産業 ポスターより一部抜粋

これ、有名ですよね!竹ノ内さんのCMでも目にした缶コーヒーRootsの広告シリーズです。本の中では計6つのストーリが紹介されていて、どれもいい裏切りっぷりが楽しめます。電車の中とかでもよく見かけたけど、ついついオチが気になって、クスッと笑ってしまう。そして、このほんの数行だけでその時のシュールな光景までが浮かんでしまう、面白い広告だなぁと思います。ぜひ本書の中でオチまで楽しんでいただきたいです。

働く手をほめよう。

「よく働く手は、よく働く私でした。」

今日も手が働いている。

あなたが今日も働いている

・・・

大塚製薬工場 ポスターより一部抜粋

 オロナインのポスター広告。オロナインがいたわる「手」を「自分」と重ね合わせた素敵な物語。広告には、かわいい顔の書かれた人差し指が一生懸命に働いている写真が使われていて、とても印象に残るポスターに仕上がっています。なんだかあらためて、「手」も自分なんだよなぁ〜と、愛おしく感じてしまうから不思議。

 

まとめ

実際には、広告ポスターの実物写真も掲載されていて、素敵な言葉や物語にビジュアルが合わさり、より印象深い作品として楽しめます。今回紹介させてもらった作品も、ぜひビジュアル付きで物語の結末まで読んでもらいたいなぁと思います。

広告コピーって短い言葉の組み合わせにたくさんのことを詰め込まなきゃいけなくて、しかも言葉のチョイスやちょっとした言い回しによって、感じ方が大きく変わったりもする。(広告かーーーって気持ちになっちゃうと、一気に冷めてしまったりしますしね)選びぬかれた言葉だけで紡がれた物語。それでいて人の心に訴えかける力をもち、結末まで引き込む。広告ってものすごく洗練された作品なんだなぁと感じました。

街の中で、電車の中で、いたるところにある物語に、これからも注目していきたいと思います!

それでは今日はこのへんで。読んでくれてありがとうございました!