SATTYのDREAM LIFE!

人生はたくさんの夢と物語でできているのだ。空想と妄想がつまった私の日記。

読者のあなたへ、せっかくだから小説を諦めたヘタレの話をきいてみないかい?

こんにちは。SATTYです。

まずは…このページを開いてくれているあなた、そう、あなた。

来てくれて、どうもありがとう。

今日はさ、読者になってくれたあなたに、どうしても伝えたいことがあるんだ。

長くなるけど…いや、すぐに終わるからさ…

正直に話すから。よかったら、この話をきいてみてよ。まぁ、飲みながらでも。

1杯目

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むかーしむかし、あるところに本を読むのが大好きな子どもがいました。

その子は、歩けるようになるのはべらぼうに遅かったけど、文字を読みだすのはそれよりもずっと早くて、ちっちゃい頃から親戚のおばちゃんたちに、

「この子は将来BIGな小説家になるよ」なんて、言われてたんだってさ。

そういえば、その子の家族はみーんな物を書く仕事をしててね、国語の成績はいつも“5”で、小論文を書いたらほめられ、詩をつづってもほめられ、手紙を書いても喜ばれていたんだって。

その子は思うよね、文章を書くのが好きだわぁーーって。
勘違いもするかもね、文章の才能すらあるのかもなぁーーーーって。
その通り、そう思って育っていきました。すくすくと、疑いもせずにね。

大きくなったその子は、ある時ある物語を書く。その物語は、ある劇団で上演されて、その子は目の前で自分の物語に息が吹き込まれるのを目の当たりにしたんだって。

頭の中の世界がそこに存在して、空想だった台詞が人の口から発せられる。
そして・・・そこにいる全く知らない誰かが、その物語に涙を流すんだよ。

信じられないよね。すごいよね。その時その子は、声をあげて泣いてたよ。

2杯目、

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その日から、その子は取り憑かれるの。
「物語をつくりたい、誰かの心をもう一度ふるわせたい」って。

でもさぁ・・・世の中ってそんなに甘くないよね。文章を書くのが好きな人?そんなの山ほどいるよ。特段なんの努力もせずに、いつか書くんだっていって夢を語るだけの人に、「その時」はこないよね。

で・・・その子もさ、気付いてたんだよね。たぶん。そろそろ大きくなると、ちょっとまずくなってくる。お金がないと生きていけないのが、現実だし。

そこでその子は、ちょっとだけ妥協する。
「いつか小説家になる。小説家を目指すのに、年齢制限なんかないよね」

これ、いつのまにか口癖にしてたなぁ。夢を語ってる時って、楽しいんだよね。
みんな「スゴいね」って言ってくれるし。その子も嬉しそうだったよ。

・・まだ大丈夫?もうちょっとだから。もうちょっとだけ。

3杯目、

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なんでその子は書かないのかって?

そう思うよね。書けばいいじゃんって。私も思うよ。

書けなかったんだよ。その子。

こんな話、あんな話って空想はしてたけど。ペンを持って、紙に向かって、書き出すことができなかったんだよ。

出版社の文学賞を眺めてさ、コレなら書けるかもって、雑誌の端っこを折り曲げて。
次はこれがいいな、とか言いながらね。でもそれだけの繰り返し。

怖かったんだよね。全然面白い作品なんか生み出せなくて、誰かに認めてもらえることもなくて、才能なんていう都合のいいものが、自分にはないんだって現実が、目の前にやってきてしまうことが。

それからその子・・・書くことをやめちゃった。
もう何十年も、「私はきっと書くのが好きなんだ」ということだけを支えに生きてきた、その子にとって唯一抱ける夢すらを失うのが怖くて。

夢は見るだけなら、諦める必要も、挫折する必要もないからね。
バカだよなぁ、ほんと。

・・分かってる分かってる、もう長いって言ってるんでしょ。
まぁ、おかわりでも飲んでよ。

4杯目、

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それからその子も頑張ったみたいだよ。他に何の取り柄もない子が、叶えられない夢を心の中にひそめながら、今度は努力してそれなりの仕事も手に入れた。

でもさぁ、思ったんだって。また何十年もたった時にね、やっぱり何もせずに何も変わらずに後悔をする自分を想像するのが、今度はとてつもなく怖くなったんだって。

それで今・・・なんかまた書き始めたらしいよ。うまく書けなくて、落ち込んだりすることもあるらしいけど。それでもやっぱり、書くことができるのが泣けるほど嬉しいんだってさ。気付くのおそいでしょ。ヘタレすぎて笑っちゃうでしょ。ほら、笑ってよ。

 

でさ、まぁ話はここまでなんだけどね。
・・・うん、うん、まぁそうだね。ぜーんぶ私のことなんだけどね。

それで、少しずつ読んでくれる人が増えてきてね、うん、そう、あなたのことなんだけど。

ずっと、誰かに読んでほしいって思ってたからさ、あなたが読んでくれて、ホントに嬉しくてさ、どうしてもお礼が言いたくなって。どうもありがとうって。

うん、だから良かったらさ、また読んでよ。気が向いたらさ。またあなたが読みにきてくれるまで、続けていられるように頑張るから。

今日はそれだけ。付き合わせちゃったね、じゃぁ、またね。