「いい人」で何が悪いのさ、私は「いい人」やめないよ。

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by Roberto Taddeo

こんにちは。SATTYです。

今日は少しまじめなエントリー。少し前の私に向けて書いてみたいと思います。少し前の私、「いい人」と言われることに悩んでいた私が、それから、もしかしたら今これを読んでいるあなたが、少しだけ前に進めるきっかけになれれば、と願って。

私の「いい人」人生

「SATTYはいい子すぎてしんどい」
そういって振られたことがありました。

「SATTYはいい人すぎるから損をするねん」
そういう忠告をしてくれた人がいました。

「いい人は信用できひんからなぁ」
そんなことをいう人もいました。

「いい人はつまらない」
そんな言葉をいろいろなところで目にしました。

私は悩みました。

私はいい人だから振られたの？いい人だからうまくいかないの？いい人はつまんないの？

そもそもいい人ってなんなのよ？

いい人ってどんな人なんでしょう。

いつも笑顔でいようとしている人。
誰かのことを本気で想える人。
相手の気持ちをわかろうとする人。
困っている人にそっと手を差し出せる人。
美しいものに自然と心を揺れ動かす人。
人の意見に素直に耳を傾けられる人。
ほかにもいろいろ。

・・・人それぞれ違いはあると思うけれど、私が思ういい人は、やっぱり魅力的です。私はこんな人間でいたいと思うし、周囲にいる「いい人」たちが大好きです。

では、なんで世の中はこんなに「いい人」に厳しいんでしょう。「いい人」じゃダメなんでしょう。

「いい人」の先に目を向けると、本当の答えがある

それから何年かの経験をして、うーんうーんと頭を悩ませて、気付いたことがあります。これまで私に投げかけられた「いい人」という言葉と、私が思っている「いい人」には少し差があるんじゃないかと。世の中で使われている「いい人」という言葉は歪んでしまっているのではないかと思うのです。

例えば「いい子すぎる」と私を振った人は、私があまりにも真っすぐに愛情を寄せるために、同じだけの愛情を返さないといけない気がしてしんどくなったと言いました。それって、私がいい人だから振られた訳じゃないですよね。私の気持ちと彼の気持ちのバランスが崩れてしまったから振られたんです。なんだったら、単純に気持ちが冷めたんでしょう。（頼むよ、ほんと。そこ全然違うから。）

「いい人すぎるから損をする」といった友達の言葉の真意は、言いたいことを言わずに我慢して何でも引き受けるから、嫌な思いをするんだよ、という忠告です。いい人だから損をする訳じゃない。必要以上の我慢をして相手に合わせた結果、辛くなってしまった。そこに本当の課題があるのです。

いい人は信用できない？違います。いい人だから信用できないのではなくて、まだ相手の本心が見えないから信用するまでにいたっていないんです。互いの関係性が築かれて、本当にいい人だとわかれば、心から信用できるはず。信用できる人間なのか、そうでないのか、相手を知る努力をすればいい。

いい人はつまらないですか？いえいえ、いい人だからつまらないのではなくて、人の目を気にするあまり、当たり障りのないことだけを発信しようとするから、良くも悪くも誰にも刺さらないのかもしれませんよ？本心からにじみ出た感情や考えは、誰しもオリジナリティを持っているし、少なくとも私は面白いと思う。もう一歩踏み込んで、自分を伝えてみたら、何かが変わるかもしれない。ものすごくいい人で、ものすごく面白い人間に私は何人も出会いました。

そうやって、様々な意味や気持ちが「いい人」というたった一言の言葉に込められて見えにくくなってしまった。たくさんの意味を背負った「いい人」という言葉が一人歩きして、都合良く使われるようになってしまった。今「いい人」をやめたいと悩んでいる人には、一度考えてみてほしいと思うのです。「いい人」の言葉のもう一つ先にある、本当の意味、本当の自分の課題とは何なのかを。