物語の作り方入門ー妄想作家は処女作を書くことができるのか!?【ストーリー編】
こんばんは。妄想作家志望のSATTYです。代表作はまだありません。
これから代表作を作ろうとしています。今まさに。今回は、小生のリアルな作品作りの過程をすべて丸ごと書いてやろういう企画。
小生は、それはもうはるか昔から、物語というものに憧れをいただき続け、妄想作家を志ざして、はや100余年。「志ざしは常に高く」をモットーに書けない日々を送り、枕を涙で濡らし続けてきたで候。源氏物語、ちょー好き。
そんな小生に救いの声がかかりました。大好きな、現代でいうところの「ブログ」を執筆されている方から、物語作りの参考書を紹介いただいたのです。そこで小生は初めて知りました。「三幕構成」というものが物語作りの世界ではブイブイいわせていることを・・。
三幕構成とは?
簡単にいうと、物語を「セットアップ(設定)」「「葛藤・展開(対立)」「解決」という3つの役割をもった幕で構成するということ。
- セットアップ・・・いつ、どこで、誰が、何をする物語かを伝える
- 葛藤・展開・・・・主人公が様々な困難を乗り越える過程、物語の醍醐味
- 解決・・・・・・・物語のクライマックス、結末
そして、この3幕の間にはAとBの二つのターニングポイントが訪れます。
- A・・・主人公が物語のゴールを目指すきっかけとなる出来事
- B・・・いわゆる山場。この直後にクライマックスが訪れる一番の興奮ポイント
そしてクライマックスを盛り上げるためにやるべきことが一つ。それは、Bの直前で、「クライマックスとは逆の困難をぶつける」ということです。
例えば、クライマックスがラスボスを倒すことなら、それとは真逆に絶対絶命のピンチが主人公に訪れる、という具合。それによって、ハラハラかーらーのーハッピーーーー!!!が訪れ、見る人はいと楽し、となります。
このような構成に沿って作ることで、オレンジで書かれた曲線のように、テンションが盛り上がり退屈しない「面白い」物語に仕上がるというわけであります。
ものすごく、簡素に説明してしまいましたが、小生はこのように理解しておる次第です。この「三幕構成」を使ったら、面白い物語ができるんですって。そうなんですって。
・・・ホントに?小生にも・・・?できるの・・・?
三幕構成を実践してみる
題材
さぁ、やっと本題に入りました。実はですね、小生は今書いてみたいお話があるのです。ことの発端は、これを見つけてしまったからでしょうか。
勘のいい読者の方ならおわかりかもしれませんが・・・過去にSATTYが書き散らしたとある物語を覚えているでしょうか。そう『空き缶のブルース』。まさかのリターン。
→土曜日の空き缶回収の準備をしてたら、空き缶のブルースが聞こえてきて超切ない
- SATTYのDREAM LIFE!
ここに空き缶キャラクターの一人(缶)としてタリーズコーヒーブラックが登場し、なんと伊藤園ティーズティーというミルクティーと、ほのかな恋が始まりかけます。
※お前は一体、なんの寝言を言っているんだというキミ。もし暇だったら、元のお話を流し読みしてほしい。
空き缶のブルースを作ったSATTYという人は、きっと二人(缶)は結ばれるんだと思いながら、書いていたんだろうと小生は思います。ところがですよ。ところが!
タリーズコーヒーは、あろうことか「ミルク」と結婚して、「ラテ」という子供まで生まれてしまっていたのです・・・。わかりますか?ついてこれてますか?
ラテはコーヒーとミルクでできているんですよ。コーヒーとミルクティーではできないんですよ!・・・切ない。なんと切ないじゃぁありませんか・・・。
そこで小生は思ったのです。彼らの恋の物語を、完結させてやらねばならん・・と。
あらすじをつくってみる
では早速、今回の物語の大枠を組み立ててみましょう。
<SATTYが今回挑戦する物語>
- 誰が・・・主人公(ティーズティー)が、
- いつ・・・空き缶のブルースから5年後
- どこで・・・とある町で
- 誰と・・・タリーズブラックと
- どのように・・・苦悩を乗り越えて
- 出来事・・・過去の恋を終わらせる
- なぜ?・・・ずっと忘れられなかったから
という胸キュンな妄想物語を作りたい。小生は。
三幕構成にあてはめてみよう
さきほどの三幕構成に沿って考えるとこんな感じになりました。
物語を大きく動かすターニングポイントとなる事件は・・・?
- A・・・ラテを見つける!まさか、この子は彼の子・・・!?
- B・・・タリーズブラックと再会!忘れていたはずの恋が・・・
葛藤・展開部分を考えてみる
なんだか、物語らしくなってきたような気がスル・・・。どうでしょう?興味わきます?
「葛藤・展開」部分の苦悩を乗り越える、という点をもう少し掘り下げてみます。ラテを見つけたあと、ティーズティーは果たしてどのような気持ちと葛藤するのか・・・
- 忘れたつもりでいた過去の恋を忘れていなかったことに気づく
- 本当に彼の子供なのかが気になる
- ラブラブだった時を思い出してしまう
- ラブラブだった時の彼の愛は嘘だったのかという疑心暗鬼
- 彼の気持ちを確かめたい
- でも彼にはもう会えないという絶望
今のところ、こんな感じでしょうか。この気持ちが、タリーズブラックとの再会という山場を迎え、どのようなエンディングを迎えるのか・・・あぁ、涙なしでは語れない!!
そして、ターーーイムリミット!!といわけで、第二夜につづく。
つづきは、次のお話で。
本企画の参考資料
映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術
- 作者: シド・フィールド,安藤紘平,加藤正人
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2009/03/31
- メディア: 単行本
- 購入: 55人 クリック: 290回
- この商品を含むブログ (45件) を見る
ハリウッド映画の巨匠たちが、大きな影響を受けているという物語作りの理論を、たくさんのハリウッド映画を題材に使いながら、解説してくれる本書。あの名作は、確かにこの構造で出来ている・・・と、目からウロコがひらひらと。
生徒たちとディスカッションしながら作品を練り上げていく過程も描かれており、非常に刺激的です。
こちらは、小生のような「書けない」生徒たちの悩みを一つづつ解決しながら、物語作りを進めてくれるまさに入門書。穴埋め式のシートもあって、難しいことはよくわからん・・という小生でも楽しめる書でした。