SATTYのDREAM LIFE!

人生はたくさんの夢と物語でできているのだ。空想と妄想がつまった私の日記。

自薦と他薦の摩訶不思議。人の目を気にすることと、人の目から知れること。

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by Thomas Leuthard

こんばんは。SATTYです。

「君ってどんな人?」

そう聞かれたら、どうこたえます?ちょっと答えにくいな、もうちょっと噛み砕いたとしたらこんな質問。

「君のチャームポイントを教えてよ!」

これならどうでしょう。チャームポイントって今でも使うかな、使うよね?

要は、自分をPRしてよ!って言われた時に、どうやって答えるか。私はこれが苦手なんですよ。苦手だって気づいたんですよ。

なぜかって、「自分が思う自分のいいところ」を聞かれているだけなんだけど、きっと知らない間に「人がきっといいと思ってくれるであろう自分」を探してしまうからではなかろうかと、たぶん。今日はそんなお話です。

自薦記事募集!Twitter上で話題となったコトバコさんの企画

ここ数日、私のTwitterタイムライン上ではとある企画が話題をさらっています。

しむさん(@46sym)が運営している「コトバコ」というブログの中で発表されたこの企画。自分の書いたブログの中で「これ読んでくれー!!」という1記事を、自薦して持ってこいやっというものです。(注:ご本人はこんな言い方しません)

すでに50人ものブロガーさんが、自慢の自薦記事をしむさんに送っている模様。(残念ながらすでに募集は締め切られています)ちなみに、自薦記事は、5本づつ10回に分けてしむさんがコトバコの中で紹介してくれています。

これ私、とても面白い企画だなぁと思ったんですよね。紹介されている記事の中には、私が常日頃よく見ているブログもあったりするんですが、ブロガーさん自身の「自薦」を知る機会ってなかなかないと思いません?

でですね、私もこの企画に参加してみたんです。たくさんの人に読んでもらえるチャンス!しむさん紹介してくれやっという気持ちを込めて、自分のブログから1記事を選んでみようと。

「自薦」って思いのほかに難しい・・・

こんな面白いのに、なんで読んでくれないわけー、マジでよー。

それが、The 自薦。

俺のブログは世界一おもしろいぞおおおおおお!というアピール
ーコトバコより

 これが、The 自薦。

つまり、たくさん読まれたかどうか、評判が良かったかどうか、ではなく、自分自身が「面白いからオススメしたい」記事。それが、自薦記事なわけですね。

ところが私の脳内には、様々な雑念がうごめきました。

以下SATTYの心の声。

ーこ、これは、ちょっと、ハズくない?いや、確かに思い入れあるけどさ、ハズい。まじでハズい。これだいぶ酔っちゃってるよねー、自分に酔っちゃってる。やっぱハズい。今さらこの記事とか・・なしだな。書いた当時はイケイケだったけど、これ、なに考えてたんだろ?封印!封印!・・・

と、まぁこのような感じで、臆病な私は自分のオススメしたい記事ひとつ選べないという状況に陥ったわけですね。どれも大事な記事なんやけど、どれも自信がない、自薦できないという。

この時、間違いなく私の脳内にいる、リトルSATTYは他者の目を意識していたんだと思うんですよ。「これが自薦っす!」「確かにおもしれーーーー!」という、理想のラリーが生まれる記事は、どこにあるんだと。

しむさん、すみません。完全に自薦の目的を見失い、自己アピールという名の蟻地獄に引きづりこまれました。私はいやらしい大人になってしまいました。

ねぇ!ねぇ!見て!これ上手に書けたでしょ!といって、下手くそな父の絵を自信満々に見せていた幼い日の私はもうどこにもいません。

 自薦記事を紹介されるという、嬉し恥ずかし

とにもかくにも、ひとつの記事を私はしむさんに送りました。ちゃんと紹介していただけましたよ!

kotoba-box.com

とても丁寧に紹介いただいて、感激でした。実際この記事の公開前に、おそらくしむさんが何ページも読んでくれたんではあるまいか・・と思われるアクセスの痕跡があって、胸が熱くなりました。同時に、世間の体裁を気にした己を心から恥じました。バカ。私のバカ。

言い訳がましいですが、自分でも気に入っている記事には違いないんですよ。自薦コメントに嘘はありません。大事な記事なのですよ。それでも、「この記事をミロォォォォォォォォォオ」と胸をはって自薦するのは勇気がいるわけです。

 

ーちょっと脱線しますが、このしむさんの「コトバコ」は、私ブックマークして読んでいるんですけど、しむさんの言葉のチョイスとか、テンポとか、そういうものがとても好きなんです。この企画でも、それぞれの自薦記事をとても丁寧にしむさん節で紹介されていて、これは自薦したブロガーも本当に嬉しいと思います。

ちなみに、私が一番好きなしむさんの記事はこれ。

私はこれで、コトバコのファンになりました。

 

自薦と他薦

このしむさんへの自薦やりとりを見て、普段からTwitterで仲良くさせてもらっている方から、このようなコメントをもらいました。

 サチコさん、好きだ・・。

サチコさんが好きといってくれたチャーミーグリーンの話は、ものすごい空想話です。ちょっと前の私は本当にこうなんというか・・頭に浮かんだ空想(ポエムともいう)を書き散らかしていたわけですよ。

ただ、自分の中ではもう「読まれない記事」認定をしていた悲しい記事でもあったわけです。SATTYは誓っていました。意味のわからないポエム記事は、もうやめよう・・と。

ところが、サチコさんは言いました。あの記事が好きだったよ、と。まちがいなく「自薦」しない記事が「他薦」されたわけです。これは私の中で、かなり大きな革命的発見だったんですね。

おそらくサチコさんのこのコメントがなかったら、私はもうチャーミーグリーンのような記事は書かなかっただろうと思うんです。もしかしたらサチコさんのように、楽しく読んでくれる人がいるかもしれないのに。

 

ーちなみにまた脱線します。サチコさんのブログ「人生楽しんだもん勝ち♫」。私は毎朝の通勤のときに読んで、ちょっと勇気とか元気をもらっています。

最近読んだこの記事、感動してしまった。

まとめます。

「自薦」したいのに「他薦」されない記事もあれば、「自薦」しないけど「他薦」される記事もある。結局のところ、誰が何を感じてくれるかなんて、わからないもんです。

「人がきっといいと思ってくれるであろう自分」にとらわれて自らの世界を狭めてしまうのは、もったいない。

また、自分が見えてない自分のいいところを見つけてくれる人も、たくさんいるんですよね。自分を曲げる必要はないけれど、人の声に耳を傾けて、自分の可能性を広げていくのは、嬉しいことじゃぁありませんか。

読者が求めているもの、を考えるのも大切なこと。だけど同じくらい、読者が見つけてくれるもの、もあるんだなぁ。そうなんだなぁ。

ということで、SATTYのブログには、また空想ポエムも復活するだろうかと思いますので、その時はどうぞ優しい目で眺めてやってください。

いつの日か、自信満々のドヤ顔で「この記事をよめぇぇぇぇぇぇぇぇえ」と、しむさんに送りつけることができる日がくるまで、私は頑張ります。

さて、それでは今日はこのへんで。

また、次のお話で。