泣きたいのに泣けない時、ちょっと背中を押してくれるもの
はい、いらっしゃい。SATTYです。
どないしてんなぁ。泣きたい気分?
そうかそうか・・・。おいでおいで。ヨシヨシ。ワカッタワカッタ。
人生生きてたら、いろいろあるよね。 泣きたい夜かってあるよね。 そういうときには、泣いた方がいいねんて。
なんか、脳科学的に?泣いたら脳がリラックスモードになるらしいよ。
知らんけど。
SATTYそういう難しいことは、よくわからへんねんけど、それなりに長いこと生きてきたから、体験的にな、伝えたいことがあるねん。
もしかしたら、役に立つかも知れへんから、読んでみてな。
大人になって泣けなくなること
今泣きたいアナタは、何があったんやろ?
失恋?怒られた?それとも、大事な人とお別れしたんやろか。
そういう時に、すぐ泣けたらいいよなあ。泣いたらスッキリするもんな。 でも、簡単に泣かれへんかったりするな。
ちっちゃい子供の時は、ちょっとこけただけでも、ワンワン泣いてたのに。大人になるって、大変や。
プライドとか、環境とか、泣かない理由を山ほど作って、いろんな鎧を身につけて、表向きはどんどん強くなっていくから、どんどん鈍くもなっていく。
ほんまの心の中は、きっと昔と変わらへんくらい、弱い子供のままやったりするのにな。
脳みそ(思考)と心の声(感情)
泣きたい出来事が起きたとき、かしこくなった大人の脳みそは、色んなことをグルグルグルグル考え出すやろ。ああでもない、こうでもない、脳みそはカシコいわ。
例えばさ、彼氏に振られたとするやん。私もいっぱい振られたことあるで。ドヤッ。そしたらな、SATTYの脳みそはこんな風になるねん。
脳みそ:
いい思い出、アリガトッ。キリッ 落ち込んでばかりもいられないよねっ。
明日から仕事も忙しくなるぅ。男なんて、星の数だけいるわけだし。
よぉし、明日から自分磨きにも力を入れてっ。
いい女になって、見返しちゃうぞっ。見てろよぉ。
・・・ ウザいよね。
そんな簡単にいかへんしね。 これ、ホンマの本音はこうやから。
心の声:
むりぃぃぃぃいぃぃいいぃいぃ。
しぬぅぅううぅううぅうう。
明日から生きて行かれへんんんんん。
てゆうか、もうどうでもいいいいぃいいいいぃ。
なんでなん、なんでふられたんんんん。
ヨリ戻したいいいいぃいいいぃいいいいいぃいぃ。
・・・ ダサいよね。メンドクサいよね。でも、これがホンマの自分やねん。
我慢させる脳みそ
脳みそはさ、長いこと生きて、いろんな知識をたくわえて、時々ちょっとややこしくなるねんな。素直になれずに、こじらせるねん。
かっこいい自分、前向きな自分、強い自分を勝手に作り上げて、心の声を封印してしまうねん。こうありたい、あらなあかんって、脳みそは脳みそなりに、頑張ってしまうねん。悪気ないねんけどな、ややこしいヤツやねん。
そういう時には、脳みそにちょっとお休みしてもらうために、心の声に味方を作ってあげよう。それが、体の感覚。特に、鼻と耳を研ぎ澄ましてみよう。
感情につながっている感覚
五感の中でも、原始的な感覚器官は嗅覚と聴覚だと言われている。 特に嗅覚は視床をすっとばして、一気に大脳辺縁系と呼ばれる古い脳の領域に入っていく。臭いというのは、人間が意識する間もなく本能的にいろいろと判断しているようだ。
~中略~
そんな嗅覚と並んでなかなかすばらしい能力を持っているのが聴覚。 脳科学の先生がおっしゃるには、「光を感じるということを考えると視覚がもしかしたら先に生まれたかもしれないが、たとえそうだとしても聴覚はごぼう抜きのように他の器官を追い抜いて、より鋭く重要になってきた」ということ。
特集記事「聴覚は感情を支配する原始的な感覚【心を動かす音の心理学】~齋藤 寛」 | 音楽ジャーナリスト&ライターの眼 ~今週の音楽記事から~ | ヤマハ株式会社
さっき、脳科学とかようわからへんし、とか言っておいてごめんな。
なんとなく説得力増す気がしたから、ちょっと引用しておきました。
ようはさ、感覚って感情にダイレクトにつながってたりするねん。脳みそじゃなくて、体の感覚で感じることで、心の声が素直になるための背中を押してくれるねんってことが言いたいわけだ。
ニオイと音が涙をさそう
さっきの例でいくとな、「いい思い出、アリガトッ。キリッ」とか言ってたSATTYがさ、フられた彼氏が部屋で使ってたお香のニオイがした瞬間にさ、
ブワッ(´;ω;`)
と泣けちゃったりすることもあるわけね。
脳みそがあーだこーだ言う前に、嗅覚の方が反応して、彼氏との思い出をフラッシュバックさせてきたりするわけ。
あるやろ?二人でイヤホン分け合って聞いてた音楽とかがさ、街中から聞こえてきた瞬間に、
ブワッ(´;ω;`)
てなったりすること、あるやろ?
そうゆう思い出のかけらを体の感覚は感じ取るのが上手やねんな。きっと。
泣けなかったお父さんの話
SATTYもな、実は最近大切な人とお別れしたんや。大事な友達やったんやけどな、その友達のお父さんの話をちょっとだけするな。
そのお父さん、昔から感情を外に出すことがない人やったんやって。 お父さん、強くおらんとあかんと思ってたんやろうなあ。 息子をなくした時にですら、泣くことがなかってんて。
でもな、そのお父さんの前で、友達の思い出の曲を歌ったらな、ポロポロポロポロ泣きださはってん。別に、お父さんを泣かせたかったわけじゃないんやけど、私は嬉しかった。
おっちゃん、ずっと悲しいの我慢してたんやろうなあって、思ったから。
ホンマはずっと泣きたかったんやろうなあって思ったから。
お父さんの脳みそが、ずっと押さえていたものを、音楽が、体の感覚がポッと解放してくれたんやと思うねん。
心の奥に眠らせてた、大事な息子との色んな記憶が蘇ったんやろうと思うねん。
そうか、友達はちゃんと残されたみんなが泣けるように、ニオイとか、音とか、記憶とか、いろんなカケラをあちこちに残していってくれたんやなあ。それを、思い出っていうんやなあって、SATTYはそう思ってんな。
おわりに
つらいとき、悲しいとき、淋しいとき、きっと心は声をあげたがってるねんな。だからな、いったん脳みそで色々考えるのはやめて、日常の中にあるニオイとか、音とかを感じてみて?
きっと、心の背中を押してくれるカケラが、あるはずやで。
さて、それでは今日はこのへんで。
また、次のお話で。