高校生の時、ホワイトデーのお返しを片想いの彼からこんな風にもらってみたかったんだよ。【本命編】
こんにちは、SATTYです。
先週お届けした職場のホワイトデー編に続き、今回は胸キュン本命編!前回の内容を数日たってから読み返して、「やべーな、おい」と若干焦ったものですが、本命編を書かずしてホワイトデーは迎えられません。清水の舞台から飛び降りるつもりで、勇気を振り絞りました。SATTYの全力投球をお楽しみください。
それでは、早速どうぞ!
Case.1 『いいやん、おそろいで。お前もオレのこと・・・好きやろ?』by 片思いの同級生
都内の学校に通う高校生ナミさん(age17)の話。
同じクラスの康介は、2年になってあたしのクラスに転校してきて仲良くなりました。よく一緒に遊ぶし、グループの中でも一番仲いいと思うけど、向こうはただの友達と思ってそうだし・・・。告白とかして気まずくなったらイヤだから、バレンタインデーも友チョコって言って渡しました。本当は違うのにな。
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昼休み。食堂でご飯を食べた後は、いつも通り友達のマリ子と恋愛話に花を咲かせていた。マリ子には彼氏がいる。明日の土曜はホワイトデーのデートだって。
© yokico
私「いいなーーー、ホワイトデーどこ行くの?デート」
マリ子「えー、決めてないけど多分いつもと一緒だよ。原宿とか?
私「いいなー・・」
マリ子「ナミは?康介どうなのよ、なんか言われてないの?」
私「ないよ!なーんもないよ!」
マリ子「誘っちゃいなよ、どっかでお返しになんかオゴッてって」
私「えー、怪しいでしょ・・」
マリ子「怪しいも何も、好きなんだから、いいじゃん。」
ポイン♪
机の上のスマホから間の抜けた音がなった。
私「・・康介だ」
マリ子「え!!まじで!!なんてなんて??」
私「まって!ちょっとまって!」
ーーー康介『ナミ、ホワイトデーなんか欲しいものある?』ーーー
まじで。急いで返信をうつ。
ーーーナミ『お返しくれるの?』ーーー
・・・ポイン♪
ーーー康介『おー!今日学校終わったらどっかいこ!なんか買ったるわ!』
届いたメッセージにドキッとする。思わず顔が熱くなる。
マリ子「あーーーー、なになにーーいいことっぽいーー」
にやけた顔でスマホの画面を見せると、マリ子は悲鳴のような歓声をあげた。
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康介「おっ、これもええなぁ」
学校が終わって私と康介は約束通り買い物にやってきた。午後の授業中ずっと考えて、私はスマホケースをねだろうと決めた。マシュマロとかクッキーなんていらない。康介がくれるなら、ずっと持っていられるものがいい。
私「これ!康介これがいい」
康介「は?ひげ?」
私「超かわいい!これがいい!」
康介「ふ〜〜ん、まぁええけど。色は?白でええん。黒もあるで」
私「うん、白がいい」
康介「じゃぁ、オレ黒買おーーっと」
えっ??
康介は白と黒の“ひげ”をとり、レジに持っていく。えっ?えっ?
店の外に出ると、康介は紙袋を私に渡して、自分のスマホに新しいケースをはめる。
康介「ええな、結構ええ感じやな!」
私「うん・・けど、いいの?そんなの私とおそろいじゃん。」
深い意味はないのかもしれない、きっと。けどどうしても私は、康介の気持ちが知りたくなっていた。
すると康介は、うつむく私の顔をのぞきこんで、こう言った。
「いいやん、おそろいで。お前もオレのこと・・・好きやろ?」
今年のホワイトデーを、私は忘れないと思った。
・・・
解説
あ・・すみません。鼻血が止まらんくて。もはや片想いでもなければ、ホワイトデーもあんまり関係なくなってきてしまった感があるのは、認識しております。はい。
あえて解説させてもらうと、本当に好きな相手からもらうものなら、消えものじゃなく、安くてもいいからずっと持っておけるものがいいなぁと、私は思います。
「彼がくれた」という価値がつくだけで、それは何にも勝るプレゼントになるんですよね。「お返しにもらったマシュマロが、もったいなくて食べられなかった」とか、「プレゼントの包み紙を大事に持っている」というのと同じ感情ですね。一種のお守りのような。それが、片想いの場合なら特に、彼からプレゼントをもらうという機会自体が少ないですから、希少価値もさらにあがります。
で、それがおそろいだった場合どうなるか。鼻血です。鼻血ぶー事件です。「彼がくれた」「彼とおそろいの」という付加価値がついたスマホケースは、そんじょそこらのブランドにも勝るかもしれません。女性って「おそろい」が好きな人も多いですよね。ペアウォッチ、ペアリング、ペアルック。結婚指輪も一つの「おそろい」ですね。その「おそろい」には、2人だけの絆の確認であったり、他とは違う特別な関係の証だったり、いろいろな意味が込められているのでしょう。
あーだこーだと言いましたが、最終的に片想いの彼から欲しいのは何か、と言われれば「告白してこいやーーー」につきると思います。もし、それがホワイトデーだったなら、こんなシチュエーションで言われたら、記憶に残ること間違いなしだよなぁーという、お話でした。
この妄想に登場した“お返し”はコレ!
おまけ
本当は、もらったら嬉しいホワイトデーのお返しを紹介する記事を書く予定だったのですが・・・いやはや妄想おそるべし。また数日後に、この記事を読んで打ちのめされたいと思います。いいんです、楽しかったから。
個人的な話になりますが、私、制服同士の恋愛という青春を通過していないんですよね。だから少女漫画に出てくるような、自転車2人のりで下校シャーーーーーとか、廊下ですれ違ってドッキーーーーーーンとか、そういう甘酸っぱいのにとても憧れがあります。高校生諸君・・その体験は、大人になってからじゃ味わえない貴重なものなんだぞと。
さて、それでは今日はこのへんで!素敵なホワイトデーをお過ごしください!
ありがとうございました!