オカンが私のブログを読んで送ってきたメールが長すぎて泣いたから、全部回答します
こんばんは。人の子、SATTYです。
今日はこれから、重要なミッションがある・・・SATTYは、書かねばならない。書かねばならないのだ。このエントリーを。ターゲットに早速アプローチ。
TRRRRRR・・・・ガチャ
SATTY「もしもーし」
SATTY母「はーいー」
SATTY「あのさー、いっつもくれるメールブログに書いていい?」
SATTY母「いいけど。なんか送ったっけ?」
SATTY「良かったらいいねん。今週帰るねーじゃぁねー」
SATTY母「はいはーい」
・・・
フッ・・母よ・・言ったね・・Yesと言ったね・・ニヤリ
本日のミッション。オカンのメールを紹介せよ!
SATTYのオカンは、このブログの読者です。少し前にカミングアウトしたんだけど、それからよくピーロン♪と送られてくるメールを、一挙公開したいと思います。
最初に言っとくけど・・・ビビるほど長いよ?
始まりはこれから。ブログをカミングアウトした翌日
オカンのアンサー
星っていうのは、はてなスターっていうんだよ、オカン。
ちなみに「グレ」ってのは、ウチの死んじゃった愛犬です。オカンのコメントがしみすぎて、不覚にもポロリと泣きました。ここで1泣き。はい、耳かき受け取りました。
母、牛丼を知らず
オカンのアンサー
SATTYの体調を心配してくれているのね、トットと寝なさいと言われてしまった。そして、オカンがまさかの吉野家を食べたことがない、という事実をこの時知りました。今度、おごってあげるよ。で、もう一度感想を聞かしてください。
オカン、大橋トリオに覚醒する
オカンのアンサー
オカンは顔文字を覚えました。
誤字脱字の指摘が入り出す
オカンのアンサー
経緯→敬意です。はい。すみません。さーせんした。この後、「本当にSATTYで良かったの?」とDスケさんに心配の電話が入ります。
オカンの思い出を語ったら・・
オカンのアンサー
喜びのあまりか・・な、なが!!ちなみに、内緒部分はもっと長かったです♪ご本人に読まれるというのは、いささか恥ずかしいような気もしますが、一番読んで欲しかった人でもあるので、よしとしましょう。しかし、オカンの解釈はいつも興味深いのです。
オカン、ブログに書いたものがどんどん消えていくとか・・恐ろしぎるよ。きっと何かない限りは残ると思うよ。この記事も、あの記事も。6月になったら、東京にきてください。半生を取材させていただきます。
オカン、爆笑いただきました
オカンのアンサー
楽しんでいただけたようで、これは嬉しかった。関西弁がどうやらオカンのツボのようです。ちゃんと読み手に伝わってくれるのか、そこまで心配してくれて毎度おおきに!
さらに不可解な言葉に突っ込み出すオカン
オカンのアンサー
おま→おまえってネット用語・・ではないわな。私も適当なことを言ったもんだ。意味わからん系の言葉に、どうやらオカンは厳しいようです。申し訳ございませぬ。「今度探してみよ」という口調のオカンは、どうやらSATTYの影響を受けているようです。そして、やっぱり関西弁が好きらしいです。
ちなみに、後半の◯◯の話、については後日書くネタのことでーす。
全てお見通し・・さすがオカン
オカンのアンサー
ちょっとテンション高めで書いていたので、心配されることはないと思っていたんだけど。そこはオカン。SATTYの元気のなさをしっかりお見通しでした。そして最後の一言が力強すぎて、笑った。嬉しかった。いつまでたっても、自分はこの人の娘です。褒められたら嬉しいもんだね。
最後におまけ
長い長いお付き合い、ありがとうございます。
いわゆる「らくらくフォン」という、おそろしくプッシュしにくいスマホをオカンは使っているんだけど、よくもそんなに打てましたな、と娘ビックリのロングメールを送ってくる。それが私のオカン。
LINEとかを使いだしてから、「ほい」とか「ふむ」とか「うきゃー」とかの短いやりとりだけで生活しているSATTYとしては、毎度ピーロン♪とメールが来るたびに、「ながっ」とまずは短く驚きの言葉をあげることにしている。
SATTYのオカンは、手紙をよく書く。それはもう、頻繁に書く。
旅先にいけば、必ずその地方の街並みや景色が描かれたハガキをコレクションかのように買いまくるし、やれ封筒に貼る封印用のシールだの、綺麗な便箋だの、お店かよ!と、ツッコミたくなるくらい。まぁよくもこんなに集めたもんさ。
そんなだから、SATTYの人生の節目には、いつもオカンの手紙があった。大げんかの翌日とか、誕生日、結婚式。便箋10枚近くにのぼるオカンの分厚い手紙を、もう何度ももらった。達筆の文字がびっしりと並んだそのすべてを、SATTYはずっと大事にしてるんだ。
そして、このたくさんのメールも、やっぱりずっと残しておきたくて。オカンのメールをここに残します。
さて、そろそろ寝ないとまた怒られるので、今日はこの辺で。
また、次のお話で。
ジャイアンとのび太は、なんで友達なのかを考えた
こんばんは、SATTYです。
友だちのマルちゃんと、今日そんな話をした。
だって、よく考えたら不思議だと思わない?ジャイアンは、すごくのび太をいじめる。のび太は、怖くて震えあがったり、する。
わたしがのび太だったら、そんなやつ大っ嫌いだ。絶対一緒に冒険なんて行きたくないし、ピンチになろうが、助けたりしない。ざまあみろって思うんだ。
ところが、のび太は違う。なんだかやたらと空き地で一緒にいるし、ピンチの時には自分の身をかえりみず助けにいったりする。楽しそうに一緒に大笑いしたりもする。出来杉くんより、ジャイアンの方がずっと親しいようにみえる。おっかしいの。変だよ。だから、わたしたちはこの問題についていろいろ話し合ってみたんだ。
のび太はやさしい、やさしすぎる
マルちゃんがこんなことを言った。
「わたしは、ちょっとだけ似たようなことあるよ。嫌がらせしてきたいじめっ子と、その後すんごい仲良しになったことあるよ。」
「そうなの。なんで?」
「その子もいろいろあったんだろうなぁと思ったの。だから、その子が仲良くしてって言ってきたとき、受け入れようと思ったの。」
そんなことあるんだなって、わたしは思った。マルちゃんが優しいからかな。相手を想える優しさ。そうか、それもあるよね。
いじめられっ子ののび太に、優しさがなかったら、自分に嫌な思いをさせるジャイアンのことは、ただ憎いだけ。のび太は優しい。弱虫だけど優しい。だから、昨日いじめられたジャイアンを、仕返しすら企んだジャイアンを、今日は一緒に笑いあう友達として許すことができる。のび太の懐は、海より深い。そうか、のび太はすごいやつなんだ。
ジャイアンの気持ち「心の友よ」
でも、前提っていうのがあると思うんだ。ジャイアンがどう思っていたかってこと。
マルちゃんは、さっきの話の続きにこう言った。
「わたしをいじめたいじめっ子、わたしのことすごく好きなんだなぁって思ったんだよ。」
好きだから何をしてもいいってもんじゃぁないけど、ジャイアンは間違いなくのび太のことが大好きだとわたしは思う。ジャイアンの口癖知ってる?「心の友よ」っていうんだ。時に涙をながして、のび太をぎゅっと抱きしめるんだ。ジャイアンは嘘をついているのかな。わたしはそうは思わない。ジャイアンの「心の友よ」は本心なんだよ。
だから、のび太がそうするように、ジャイアンも本当のピンチにはのび太を全力で助ける。いなくなったら必死で探すし、「何してんだ、のび太!」って言いながら、グズなのび太を救ってくれるんだ。のび太はきっとわかってる。ジャイアンが本当は自分を大事な友達だと思ってることを。本能で感じていると思うんだ。
想像してみたんだけど、もしものび太が誰か違う人に、すごくいじめられているのを見たら、ジャイアンはどうするかな?ジャイアンはきっと助けるんじゃないかと思うんだけど、どう思う?「おれはいいけど、お前はダメ!」とかいって、よそのいじめっ子をどっかにやっちゃいそう。考えすぎかな?
「ジャイアンが知らんぷりしてさ、なんにも思わなかったら、のび太はジャイアンを友達だとは思わないかもね」
マルちゃんが言った。そうだね、わたしもそう思うよ。「心の友?何言ってんだ」って、さすがののび太もそう思んじゃないかな。
心が見つける友達っているんじゃないかな
時間をかけて少しづつ関係を作っていくこともあるけど、出会った瞬間にビビビとくる友達っていない?「この人!」って心が反応する人。
そういう出会いをしたときって、だいたい不思議なくらい引き合う。ずっと昔からの友達のように、どんなことでも打ち明けられるようになる。なんなんだろうなぁ、これって。不思議。
「そういう自分の直感を、わたしは信じて大事にしてるよ」
マルちゃんはそう言った。生きている中で、それだけの出会いってどのくらいあるかな?自分の心が見つけた友達。ジャイアンとのび太は、大人になってもずっと心の友でいてほしいね、それが今日のマルちゃんとの結論。マルちゃん、わたしもマルちゃんとずっと心の友でいたいな、そう思うよ。
それでは今日はこの辺で。
また、次のお話で。
やる気がでない、うまくいかない。なんだか元気がでない毎日に、この哲学は効く・・・!のか!
こんばんは。ワンダー哲学の創始者W・Sattyteles(ワンダー・サティテレス)です。
私が人生をかけて取り組んでいるテーマ「元気がでない時に効く薬はあるのか」について、今日は考えてみたいと思う。
なんとなく元気がでない、そんなことはないだろうか。平気平気、そのうち元気になるよ、単なる五月病よ。そうやって日々を過ごすも、思いの外回復しない。今まさにそんな状態にいる人はいないだろうか。昨日私のもとを訪れたのも、ちょうどそんな客人だった。
元気がでないんです・・その原因はなんだろう?
???「こんにちは・・サティテレス先生・・」
サティテレス「こんにちは。あなたの名前は?」
???「SATTYです。」
サティテレス「SATTYさん、こんにちは。今日はどうして私の元へ?」
SATTY「どうにも元気がでないのです。落ち込みがちな日が続いていて辛いのです」
サティテレス「なるほど、あなたが今気になっていることはありますか?」
SATTY 「そうですね・・仕事がなかなか上手くいっていません」
サティテレス「具体的には?」
SATTY「これまでの得意分野とは違う仕事を任されて、成果がでないのです」
サティテレス「なるほど・・他には?」
SATTY「人間関係にもストレスを感じてしまって・・」
サティテレス「ふむふむ・・それから?」
SATTY「そうですね・・なんとなく寂しいと感じることが多いです」
サティテレス「ほう、具体的には?」
SATTY「Dスケさん、あ、遠くに離れている夫なのですが、Dスケさんになかなか会えないこととか・・友人たちも仕事で忙しくて、なかなか会えないし。休日もあまり外に出かける気になれず・・」
サティテレス「なるほど・・他にもありますか?」
SATTY「・・日記を毎日書けていないこととか・・」
サティテレス「ふむ、他には?」
SATTY「・・太りました」
サティテレス「他」
SATTY「・・部屋が汚い」
サティテレス「他」
SATTY「眠い」
客人SATTYは、元気がでない原因について思い当たることをこのようにいくつか挙げてくれた。私は、その中にある共通点を見つけた。
サティテレス「・・・SATTYさん、あなたは自信をなくしてしまっているのではないですか?」
SATTY「自信?」
サティテレス「そうです。自信です。あなたが今あげたことは、これまでできていたことも多いのではないですか?」
SATTY「そうですね・・それなりには」
サティテレス「仕事は自分にあった得意分野で、それなりの評価も受けていた。人間関係もうまくやってきたし、友人たちとは楽しい時間を過ごし、Dスケさんと離れていてもも頑張れていた。」
SATTY「その通りです。」
サティテレス「日記を書くことも楽しく続けていて、太ってもおらず、部屋も片付いていて、規則正しい生活もできていた。」
SATTY「日記はたまに書けてなかったですし、前からやや太っていましたけど、部屋は割と綺麗にしていたし、今ほど不規則な生活でもなかったです。」
サティテレス「まぁ細かいところはさておき」
SATTY「はい。」
サティテレス「それが、できなくなった。できない自分に自信をなくしてしまった。なぜできないんだろう?もっと自分はできるのに、もっと楽しく過ごしたいのに、もっと活躍したいのに、もっと充実した毎日を過ごしたいのに、朝は早くに起きて生き生きと活動したいのに、友人たちは忙しそうに輝いているのに、もうちょっと自分は細かったはずなのに、ズボンもスルッと入っていたはずなのに、顎の肉はそこまでタプタプしていなかったのに・・・違いますか?」
SATTY「後半、傷つきましたが・・はい。」
サティテレス「あなたは、本来理想とする自分になれない自分に自信を失っている。きっかけはなんだったのかわかりません。一つ自信を失うと、できなかった自分に自己嫌悪を抱く。他のことに前向きになれなくなる。すると、次のことがうまくできなくなる。投げやりになる。逃げたくなる。顔を背ける。すると、さらに自信を失う。そのループにはまっているように見えます。」
SATTY「そうでしょうか・・どうすればいいのでしょうか」
サティテレス「ワンダー哲学では、そういう時に小さな挑戦を推奨しています」
SATTY「小さな挑戦?」
サティテレス「そうです。ほんの小さなことでいいんです。やってみよう、と思える小さな挑戦をしてみてください。今日の晩はいつもより10分だけ早く寝てみる。明日の朝、いつもより10分だけ早く起きてみる。短くてもいいから、日記を一週間毎日書いてみる。お風呂あがりに、5分だけ体操をしてみる。なんでも構いません。」
SATTY「でも、こういう時は、楽しいことを見つけた方がいいんじゃないですか?そんな頑張らなくても、いいよ的な。ありのままで幸せだろう、的な。」
サティテレス「あなたがそう思えるなら、それでいいのです。でも、そう思えないから辛いんでしょう?何も私は、楽しくないことをしろ、と言っているわけじゃありません。あなたがやってみようかな?と思えることをしてみなさい、と言っているのです。」
SATTY「やってみようかな、と思えること・・」
サティテレス「そうです。どんなに小さなことでも、やろうと決めてできたことは自信につながります。1日できたら、今度はそれを続けてみてください。継続することは、さらに大きな自信になります。今のあなたは『やりたいこと』が楽しめなくなっている。だから『やってみようかな』に挑戦するのです。」
SATTY「やりたいことすら楽しめないなんて・・自分が悲しくなりますね」
サティテレス「そうでしょうか。」
SATTY「その道のプロたちは、やりたいことを夢中でやり続けたからプロになったんでしょう。好きなことってそういうものなんでしょう。」
サティテレス「そうでしょうね。ただ、その道のプロたちはみんながみんな、一瞬たりとも苦労を感じなかったんでしょうか?ただひたすら100%楽しいだけで成功したんでしょうか?そんなことはないでしょう。
やめるという選択肢を選ばずに、続けてきたということではないですか?そうやって苦労を何度も乗り越え、自分にはきっとできるという自信を積み重ねていったのではないですか?それが『やりたい』『叶えたい』という本当の気持ちではないですか?あなたが小さな継続をやめない限り、あなたの『やりたいこと』は続きます。小さな自信を積み重ねて、どんなことでも乗り越えられるだけの『自分を信じる力』を育てるのです。
はいっ!ドーーーーーーーン!」
SATTY「・・・ちいさな一歩」
サティテレス「そうです」
SATTY「寝る前に今日は体操します!」
サティテレス「いいね!」
SATTY「明日10分早く起きます!」
サティテレス「いいね!」
SATTY「今日から1週間日記毎日書きます!」
サティテレス「いいーーーーね!」
SATTY「はいっ!」
サティテレス「はいっ!」
SATTY「帰ります!」
サティテレス「いっといで!」
ーーーーーー
・・というわけで、今日からちいさな積み重ねをしますっ。SATTYでした。
また、次のお話でお会いしましょう。
【創作】もしも空き缶がゴミ箱で夢を語りだしたら
こんにちは。SATTYです。
土曜日がうちのエリアの空き缶回収日なんですけど、思いのほかに溜め込んでて袋いっぱいの空き缶の迫力に、ちょっとひいてしまったんですよね。
単体だと何も感じないのに、集まるとウォって思うことってないですか?私キウイの黒いつぶつぶとか、わりと無理です。タラコは大好きです。
話がそれましたが、空き缶の大群にウォってなって、「こいつら・・どこいくんやろな」と思ったら、なんかみんなこっち見てるような気になってきて切なくなったので、今日はそんな彼らの物語をお届けしたいと思います。
今日の登場人物
キリン のどごし生
口は悪いが熱いやつ。仲間が多い。
サントリー 金麦
お茶目なおてんば娘。
アサヒ スーパードライ(135ml)
ドライなカリスマ。
キリン バタフライ〜のんきに紅茶〜
突如あらわれたスーパーホープ。マイペース。
レッドブル 翼をさずける
いつも心は空を飛ぶ芸術肌。
伊藤園 ティーズティー
優しさの塊。
伊藤園 タリーズコーヒーブラック
知的な紳士。
サントリー BOSS〜トレジャーハンター〜
ボス。
本日はこの8名の精鋭が大海原へ繰り出す直前の物語。ちなみにキャラ設定は製品の味には一切関係ありませんので悪しからず。
物語『空き缶のブルース』
BOSS「いいかみんな、ついにこの時がきた。旅立ちの時は・・・もうすぐそこまで迫っている。」
レッドブル「旅立ちの朝は、いつも空が泣いている・・」
のどごし生「オレ、お前らちょー好きだった。まじで愛してたわ」
タリーズ「やめたまえ。まだ我々には残された時間がある。別れを嘆くのは早い。」
金麦「そーだよっ。」
バタフライ「僕、寝てもいいですか?」
のどごし生「ちょ、おま、ふざけんな!」
ティーズティー「まぁまぁ。」
スーパードライ「いんじゃない?好きなようにしてればさ。しょせん僕らって他人じゃん」
金麦「他人じゃないよっ。もう2週間も一緒にいたんだし、友達だよっ。」
レッドブル「友とはすなわち同じ空のもとを生きる他人・・か」
タリーズ「せっかく同じ袋の元に集ったんだ。最後の夜を、おおいに楽しもうじゃないか。」
ティーズティー「そうね、そうしましょう。」
BOSS「では、われわれの最後の夜に・・中身はないけど乾杯!」
ーそうして空き缶たちは思い思いの夜に花を咲かせる
のどごし生「オレはさ、最初にここにきたから。なんつーか、新しいやつが来るたびいろんなことを考えたんだよ」
ティーズティー「たとえば?」
のどごし生「最初に友達になったのは、金麦だったよな。マジ嬉しかった」
金麦「だよねっ。同じ第3のビールっていう共通点もあって、すぐに仲良くなったよね」
のどごし生「なんだよ、お前なんか言いたいことあるのかよ。お前・・自分が生ビールだからって見下してんのか!お前、135mlの超ミニ缶じゃねーか!」
スーパードライ「・・・」
のどごし生「なんか言えよ!ちっちぇーんだよ!」」
ティーズティー「やめなさいよ。ね。いい子だから。」
スーパードライ「馬鹿なこというなよ。君たちが出てきてから、僕らの仲間がどれだけの打撃を受けたか、知ってるのか?僕は・・・僕はビールとしての誇りを持って仲間を守るために生きている。ただそれだけだ。」
金麦「スーパードライ・・そうだったんだ・・。のどごし生、ね、謝ろうよ。スーパードライも私たちと同じ麦からできた仲間じゃない」
のどごし生「・・・」
金麦「のどごし生っ」
のどごし生「・・スーパードライ、わりぃ。オレ、お前に嫉妬してた。」
レッドブル「空は、心を洗い流す・・妬みも憎しみも」
スーパードライ「やめてくれよ」(ちゃぷん)
のどごし生「ちょ・・おま・・おま、飲み残し入ってね?ちょっ」
スーパードライ「な、何言うんだよ、入ってないよ」
のどごし生「いや、おま、ちょっ。くせー、おまえ飲み残しくせーよ。はははは、くせーおまえ。くせー。はははは。おまえも、オレといっしょ・・か。オレら、空き缶になったら、くせーんだよな。麦だもんな。ははははは」
スーパードライ「一緒にするなよ」
のどごし生「ははは、もうおせーよ。はははは。オレら仲間だわ」
パン・・・パン・・パン・パンパンパチパチパチパチ・・
タリーズ「そうさ、君たちは仲間さ。」
ータリーズが手を叩き出し、それは空き缶たちみんなに浸透する。いつしか大きな拍手が湧き上がっていた。
ティーズティー「もう、やれやれね。手のかかる子たち」
バタフライ「zzzz・・・zzzzz」
金麦「やだっ、バタフライほんとに寝てるの?」
BOSS「こいつのよさは、この度胸・・だな」
タリーズ「きっと、大物になるに違いない。」
金麦「ねぇ、バタフライは・・お酒なの?ジュースなの?」
BOSS「酒さ。ただし、1%のな。」
ー一同どよめき
スーパードライ「そうだったのか。また業界に新しい風がふくのか」
BOSS「あぁ。そうやって変化するもんだからな、我々の世界は。こいつは・・うまいぞぉ」
タリーズ「いやはや、アルコール族は活気がありますね、私たちコーヒー族も負けてはいられませんね。」
BOSS「タリーズの気品高いボディとハット(ふた)は、絶大な信頼を得ているさ。」
タリーズ「いや、BOSSの種類の多さにはかないません」
BOSS「すでに把握しきれないほどだからな」
のどごし生「BOSSがトレジャーハンターになった時は、度肝を抜かれたよ」
BOSS「ワンダに負けるわけにはいかないだろ?」
レッドブル「空と海は、互いにリスペクトしてる・・ってね」
ティーズティー「私たち、今ようやくほんとの気持ちを分かり合えたのかもね」
タリーズ「君のおかげさ、ティーズティー。君はいつも私たちを優しく包んでくれた」
ティーズティー「そんな・・・」
金麦「ティーズティー、赤くなってるっ」
ティーズティー「な、なってないわ」
タリーズ「今度出会ったら、君と二人で紅茶とコーヒーを混ぜた飲み物を作ろう」
ティーズティー「コーヒーティーかしら・・それとも・・」
タリーズ「なんでもいいさ。ただし、ミルクは多めでね」
ティーズティー「・・・はい・・」
金麦「きゃーーーっ」
のどごし生「おいおいおい、続きは後にしてくれよな」
レッドブル「空の色は、恋の始まりとともに赤くなる・・・」
BOSS「・・・夜明けが近いな」
金麦「・・うぅ・・ぐすんぐすん。別れたくないよぉ・・だってわたしたち・・ぐすん・・s@pげwぁk」
のどごし生「泣くんじゃねーよ、金麦。泣くなよ・・うぅ」
スーパードライ「僕たちは、溶けて一つになって、また生まれ変わるんだろ」
BOSS「あぁ、そうだ。アルミもスチールも関係ない。同じ・・鉄だ。さぁ時間だ。行こう、新しい世界へ。出港ーーーーーーーーー!!!!」
夜があける。大きな大きな車が、彼らを飲み込み、走り去っていった。彼らが語ったこの夜を、まだ誰も知らない。
あとがき
土曜日、ちゃんとゴミ出せるかな・・・
それでは今日はこのへんで。
また、次のお話で。
【文章のお勉強】自分への弔辞にあなたはいったい何を書く?
こんにちは。SATTYです。
今日は久しぶりのこの時間!SATTYと学ぶ文章のお勉強です。今日の講師は、私が昔通っていた編集の教室の先生。名前忘れちゃったから、えーと、勘三郎先生ということにしましょう。
もう何年前になるかしら。私は、出版社への就職を目指して、編集の教室に通っていました。同じくらいの年の若者がたくさんいて、みんなめちゃくちゃ個性的で、それはまぁ刺激的でした。そういえば、当時からみんなブログというものを書いて、文章を書く、表現する、ということに日々取り組んでいました。
その教室には日替わりでいろんなライターさんや今やテレビでもその顔を見かける編集長さんなんかが、レッスンしに来てくれるんです。どちらかというと、編集やライターの心構えだったり、業界の話だったりをしてくれるんですが、時々ちゃんと課題がでるんですね。
ある日の授業。講師は勘三郎先生。様々な仕事を手がけてきたおじいちゃん先生で、とても話が面白かったのを覚えています。勘三郎先生が私たちに出した課題は、『弔辞』を書いてきなさい、というものでした。しかも自分への。
その日伝えられたのは、それだけ。私もみんなも、ようわからんなぁ、難しいなぁと言いながらとりあえず書いて提出しました。提出された私たちのつたない弔辞への勘三郎先生の評価は厳しいもので、今回の課題の趣旨を理解している人は誰もいない、というものでした。
弔辞ってそもそもどういうものでしょう
弔辞を辞書で調べると、「人の死をいたみ悲しむ気持ちをあらわした言葉や文」とあります。もうちょっと調べてみましょう。
こちらはお葬式のサイトにあったコラム。少し引用して紹介します。
弔辞では何を話せばいいのか
弔辞の際には霊前に向かって二人称で呼びかけるような形式になります。
故人に対しての想いを語るわけですから、向ける相手も当然ながら故人になります。
何を語るかはその人の自由ですが、遺族や関係者たちが聞いていることも考えなければいけません。一般的にはなぜ悲しいのか、故人との関わり、尊敬していたところ、どんな人物であったか、今はその人を亡くした悲しみにくれている、などといったことを自分の言葉で表現することが多いようです。これらは抽象的な言葉ではなかなか伝わりにくいため、それにまつわるエピソードを紹介することも多いです。
また、弔辞だからといって堅苦しい言葉は使わず、普段通りの言葉で語りかけましょう。故人に対しての言葉ですから、いつも通りのほうが喜ばれるものです。
ー「小さなお葬式のコラム」より
その他にも忌み言葉を避ける、であったり、構成などなど正式にはいろいろあるようですが、今回はそのあたりのマナーは少し省かせてもらいますね。
さて、この課題で勘三郎先生は、果たして私たちに何を書かせようとしているのでしょう?
最期に自分に語りかける言葉は、客観的に見た「自分の人生」
弔辞では、その人の人となり、心に残っているエピソード、尊敬していたところ、好きだったところ・・その人へのいろんな想いが語られます。それはいわば最期の手紙。自分自身へ最期の手紙を書くとしたら、何を書くでしょう?
自分はどういう人間で、どういうエピソードがこれまでの人生の中で心に残っていて、どういうところが自分の良さで、そしてその人生にどんな想いがあるのか。勘三郎先生は、自分を客観視して、その人生を言葉に綴ってみろと、そう言っていたんです。弔辞を聞いた列席者に、私という人間の人となりが伝わるように。これがポイントですね。
私もまだ若かったもんでね・・そんなの汲み取れなかったんですよ・・なんかよくわからんことを書いたはずですよ・・。その時は一生懸命だったんですけどね。最近ふと、この課題のことを思い出して、今の自分は、あれから10年以上生きた今の自分は、いったい何を書くかな?と考えたんです。
そこで今日は、もしもSATTYが死んじゃったら。まだ死にたくないけど。最期に自分に伝えたいことを、書いてみようと思います!それでは、参りましょう。
Lesson『弔辞』
SATTY、今私はあなたにお別れを伝えようとしています。
30年以上毎日一緒にいたあなたに、いったいどんな言葉を伝えればいいか、いささか困惑しています。あなたが遠くへ行ってしまうことを、まだ現実として受け止められていないのでしょう。
あなたは小さいときから、それから大人になっても変わらず、少し物思いにふけることの多い人でした。理想と現実のギャップに、随分と苦しんだこともありましたね。いらんことは何も考えない、底抜けにあかるい阿呆になりたい、と何度も口にしていたことを思い出します。
人をすぐに信じて傷ついて、「しっかりせぇ」と叱られることもありました。何度も貧乏くじをひいて、周囲に心配をかけてきました。頼まれごとを深夜まで手伝ったり、人の喧嘩に巻き込まれて神経をすり減らしながら仲介役を引き受けたり。みんなが口を揃えて「もっと楽に生きなよ」と言いました。そんな時あなたは「人を疑うよりも、人を信じて傷つく方がいい」と、どこかの武田鉄矢が歌っていたようなことを言う人でした。
あなたは阿呆になりたいと言ったけれど、私はあなたのその感じやすさがあなたらしさだったようにも思うのです。人のために泣き、人のために怒り、そしていろんなものを感じてしまう不器用さは、あなたを苦しめもしたけれど、本当にあなたを愛してくれる人にも出会えました。
心から信じた友達が、あなたの人生の節目節目で、涙を流して喜んだり我が事のように悔しがってくれました。それだけで、ただ幸せではなかったですか。
無茶な夢もたくさん見てきましたね。いつだったか誰かに人生で一番重要なものは何かと聞かれ、随分考えた末にあなたは「夢」と答えました。夢を現実にできないと知った後も、それでも変わらず「夢」だと言いました。
夢を見続ける虚しさも、葛藤も全て含めて、あなたは夢を持っていることが幸せだったのではありませんか?そして、その夢を同じ方向を向いて見ていてくれる仲間や家族との時間が、何よりも大切だったのではありませんか?
友達と子供のような夢を話し続けた夜も、励ましあって過ぎていった時間も、両親に夢を打ち明けた照れ臭さも、大切な人のつたない声援も、いつもみんな明日へ踏み出す勇気をくれました。あなたが夢を捨てない限り。
お気に入りのマークがバクなのは、あなたが失いたくなかった夢の象徴。分かりやすすぎて恥ずかしいほどですが、夢を食べるバクに憧れたその単純さも、きっとあなたらしさなのでしょう。
あなたのその繊細すぎる心がみたこの世界は、バラ色ではなかったかもしれません。ただ、長い長い日々を懸命に生きるには十分なほど鮮やかであったように、私は今思います。あなたはきっと、たくさんの幸せを抱えて旅立つのでしょう。
どうか、そのまま天国で夢の続きを、今度は叶えてみてください。そしたら、とびきり明るい不器用な阿保になって笑っていてください。
あなたの仏頂面は怖いから、好きな人たちが好きと言ってくれた満面の笑顔でいてください。 今はただ、それだけを願っています。
後書きと感想
さて・・・拝聴してくれたみなさん、いかがでしたか?私の人となり、少しは伝わったでしょうか。
なんだか途中で、本当にこの体とバイバイをするような気になって、随分と感傷的になってしまいました。自分という人間を客観視するのは、なかなか難しい。どうしても、知らない人がわかるような具体的なエピソードよりも、自分語りをしてしまいますね。勘三郎先生の及第点には、今回も届かなさそうです。
この課題に取り組むに当たって、それこそ走馬灯のようにいろんな出来事が蘇ってきたんですけど、自分の一番の特長や自分が一番大切に思っているものというのが、不思議とやっぱり一番に浮かび、最後まで残るんですよ。少なくとも今の自分が感じている自分っていうものを書くとしたら。
これ、もしかしたらもうちょっと歳をとったら、また違う風なことを書くのかもしれません。それまでは…成仏できないなぁ〜
さて、あなたは、自分に向けてどんなことを書くでしょうか?
それでは今日はこの辺で。
また、次のお話で。
朝7時の満員電車で目撃した7分間の物語
ガタタン・・・ゴトトン・・・ガタタン・・・ゴトトン・・・
ーMonday AM7:00 東京都西武線車内
おはようございます・・朝もはようから、驚愕の満員電車です。SATTYです。
東京きてから何に驚いたって、やっぱり満員電車の混みっぷりですわ。これだけはなかなか慣れません。かといってこれ以上早く起きることもできません。ほな、どうするか?耐えましょう。耐えましょう。なに、たったの7分間です。私の駅から目的地までたったの7分。歯食いしばって、好きな歌2曲ほど思い浮かべてたら、あっちゅうまです。
あっちゅうま・・なんですけど・・ちょっと今、歌なんか歌ってる場合ちゃいます、私。なんでって、目の前の光景が、ちょっといつもと違うんですもん。
車内は限界120%超え程度の人の量で、みんな宙の一点を見つめながら電車が目的地にたどり着くのをじっと待っている。SATTYが立っているのは、ドア付近。かろうじてつかんだ銀色の手すりとの間には、窮屈そうにSATTYに密着するおばさまが一人。
向かい側には手すりに寄りかかるように強面のお兄さんが一人立っている。スーツのジャケットを手にぶら下げ、まくったシャツの袖口からは、よく日に焼けた太い腕がのぞく。みた感じ成績バリバリの営業マン風。でも怒らせたらちょっと、怖そうだ。
そして・・・その強面兄さん(通称:こわ兄)の頭上に謎の物体。
なんなん・・・めっちゃ気になるやん・・これ、なんなん。
説明しよう。こわ兄の頭の上に、ひょいと大きなビニール袋をかかげる若者がいるのだ。ちょうど出前のそば持ちのように、ビニール袋に入っている何かの「底」を右の手のひら一本で支えているのだ。伝わるだろうか。
若者は大学生くらいだろうか。黒縁のメガネをかけた大人しそうな男の子。かわいいおちょぼ口をキュッと閉じて、うつむいている。(通称:ちょぼくん)
あぁ・・ちょぼくん・・金網に荷物置かれへんかったんや・・。せやけど、なんか満員電車でギュッてなったらあかんもん、入ってるんやな。なんなんやろ、これ。なに入ってるんやろ・・サイズ的には誕生日ケーキくらいやけど、ケーキ屋の袋でもなさそうやしな・・まさか・・手作り?ちょぼくん、趣味はケーキ作りとか?ちょぼくん、将来はぱてぃしえ?・・・いや・・どやろ。どうなんやろ。
ガタタン・・・ゴトトン・・・ガタタン・・・ゴトトン・・・
・・・実は・・ちょぼくんものすごい爆弾とか持ってるんちゃうの。ちょっとでも触れたらアウト的な・・そんなん私確実にふっとぶやん・・今死にたないわぁ・・いややわぁそれ・・ちょぼくん、それはないで。頼むで。てゆうか、ちょっと触れたら誤爆するとか、その爆弾どうなん。ちょぼくん、それで優秀な爆弾職人やって言える?胸張って言えるんか?関係ない人巻き込んだらあかんで、関係ある人でもあかんやろけど。私はそう思うで・・ちょぼくん・・
それから想像すること数分。SATTYは異変に気付いた。ちょぼくんの右腕が小刻みに震えているのだ。前方斜め上にかかげたちょぼくんの腕が、明らかにぶるっている。そして、その頼りなさを鼓舞するように、右二の腕付近に、ちょぼくんの左手がそっと添えられた。
ちょ、ちょ、ちょぼくーーーん!!あんた、確実に限界きてるやん!!あ、あかんて、あかん。あとちょっとや、あとちょっとで着くから、もうちょっとの辛抱や!あんた男の子やろ!がんばり、がんばりて!今が男の見せ所やで!
SATTYは握りしめた手のひらが、じっとりと汗ばむのを感じた。知らず知らずのうちに、見知らぬちょぼくんを、遠い昔に生き別れた弟のような思いで見つめていた。しかし・・事態はさらに悪化する。ちょぼくんの爆弾袋は少しづつ高度を失い、なんとこわ兄の額すれすれに迫っているのだ。こわ兄は、明らかに近づいてくる異物に、チラリチラリと目線をやりだしていた。そりゃそうである。絶対邪魔だ。
ちょぼっちょぼっ!!あかん!あんた・・そのままじゃヤられるっっ!!そんな若さで死んだらあかん!まだ、これからまだいろんなことがあるやろ!?楽しいことばかりじゃないかもしらん、でも、人生これからやんか!・・ていうか、変に斜めやからしんどいねん!もっと上!上!上に手を上げて!ちょっと・・イヤァ!!こわ兄のツンツンヘアーに触れてもうてるやんか!
無言の車内が怖い。明らかにぶるぶるしているちょぼくんの右腕。その震えは体力からか、それとも恐怖からか。ちょぼくんの額には大粒の汗がにじみ、つーっと鼻筋をつたった。SATTYはあまりの緊張に、虫歯で痛む親知らずをかみしめて、泣きそうになった。
SATTYとちょぼくんの祈りを嘲るかのように、電車は徐行運転を始める。駅はもうすぐだというのに。そして非常なアナウンスが鳴り響く。
ーただいま、信号待ちをしております。信号変わり次第発車いたしま〜す。
イヤァーーーーー!何してんねん、今、今なぁ・・・今・・一人の少年が・・こんなにも頑張ってるんやで・・運転手さん・・堪忍したって・・・ちょぼくんを、もう、許したって・・・頼む・・頼むわぁ・・
ちょぼくんは、先ほどに増して虚ろな目で、ただじっと時間が過ぎるのを待っていた。その健気な姿に、SATTYは目頭が熱くなった。そうまでして、彼が守りたいものとは、一体何なのか。彼にはもう限界が近づいていた。クンと爆弾袋が揺らぎ、こわ兄の額をこすり、ちょぼくんは慌てて持ち直す。その時、ついに、こわ兄が口を開いた。
こわ兄「・・・なぁ」
(・・・ヤられる・・・!!)
こわ兄「これ・・何が入ってんの?」
(え・・!?)
ちょぼくん「あ・・あの、模型です」
こわ兄「模型か、ハハ」
ちょぼくん「壊れたら困るんで・・」
こわ兄「そうか、ハハ」
こ、こわ兄・・・・・・めっちゃ優しいやん・・・・。ごめん、疑って・・ヤられるとかいって、ごめん・・
ちょぼくん・・も、模型か・・そうか・・模型やったんか・・ええよ、ええんよ、そやな、大事やもんな、模型。頑張って作ったんやろな・・爆弾ちゃうかってんな・・ごめんな・・爆弾職人とかいって・・・
ー・・・乗車ぁありがとうございました〜・・
ガタタン・・・ゴトトン・・・ガタタン・・・キィィィィ・・・
気付いた時には、電車は駅に到着し、こわ兄もちょぼくんもスタコラサッと改札にむかって駆け出していた。SATTYは目の前で起きたスペクタクルな7分間に、アルマゲドン以来の感動を覚えていた。なんか・・今日もがんばろ。
この世界には、人の数だけドラマがある。どんよりしたマンデーモーニングを、色付けてくれた、今朝のお話。
それでは、今日はこのへんで。
また、次のお話で。
人生には無駄な時間が必要だ
こんにちは、SATTYです。
久しぶりの更新になってしまいました。世間はゴールデンウィーク。みなさまいかがお過ごしでしょうか?
ここ数日、いろいろと考えることがあって、なかなかブログに向かうことができずにいました。毎日眺めていたブログも、SNSも、まったく見ないようになってー週間。ぽっかんと穴があいたような気持ちをかかえながら、ただ仕事をして、寝て起きて、毎日を過ごしていました。
そんな私に、今日はとても嬉しいことがあって、今こうして書き始めています。今日はただ自分の気持ちを残しておきたくて、書くことにします。
このブログを唯一読んでくれている友達がいます。彼女はシンガーとして活動していて、私も彼女のファンの一人なのですが、先日こんなお願いを受けました。
「私の曲に、歌詞をつけてくれない?」
私のブログを読んでいて、私の書く言葉が好きだと彼女はそう言ってくれました。もちろん二つ返事で引き受けて、ずっと考えていました。文章と歌詞は、また違うのだろうけど、ぼんやりと頭に思い浮かんだ風景や瞬間を、言葉にして並べてみました。
限られた少ない言葉から、風景や想いがあふれて、誰かの気持ちにより添えればいいなぁと、そんなことを考えて。
今日、その曲が出来上がったと連絡がきて、さっき初めて聞いてみました。なんと言葉にしていいのかわからないような、不思議な体験だったのですが、耳に彼女の歌声が聞こえてきた瞬間、全身に鳥肌が立って目がクワーと熱くなって、ものすごい感動を覚えました。あぁー・・なんだろ、この感じは。なつかしい。
昔、何も考えずにただ楽しくて楽しくて作品作りに没頭していたころの気持ちが蘇ってきて、何もないところからモノを作り上げる感動を、思い出しました。
大人になって、いろいろなことがあって、いろいろなことを忘れてしまって、頭ばっかりでっかくなって、大事な感覚を失くしていって、そういうもどかしい何かが、すっかりどうでもよくなって、何十回とその曲を繰り返し繰り返し、聴き続けました。
私はおそらく、馬鹿でかしこい生き方をできない弱い人間なんだと思います。嫌なことはたくさんあるし、知りたくない感情に触れて、どうしようもなく悲しくなることもある。生きにくい世の中だと感じてしまうし、いろいろ気づかないように、自分を騙していかないとやってられんと思うことがある。
そうやって自分をどんどん忘れてしまいそうになるとき、私を引き戻してくれるのは、唯一、感覚がゆれ動く瞬間。笑ったり、ジンと沁みたり、胸があったかくなったりする感覚。生きていく中で、なくても死にはしないんだろうけど、なくなったらもう自分じゃなくなるんだろうな。
なんでそんなことに山ほどの時間を費やして、一生懸命になるの?って、人からみれば理解できないようなことでも、私にとっては大切だし、誰がなんと言おうと大切だし、誰かにとっては果てしなく無駄なことでも、私はそれを愛したくてたまらないんだから、しょうがない。
目に見えることばかりが全てじゃないだろ、大事にしたいものなんて、人の数だけ存在するんだから。理屈では説明できない感覚的なものが、昨日までの自分を180度変えてくれたりするんだから。
もしもいつか、その感覚を自分自信が理解できなくなって、今書いてることも、はてなんのこっちゃね?って思う日がきたら、私は変わってしまったってことなんだろうな。それはそれで、生きていくには便利なのかもしれないけど。
まだ、変わらずにあの感覚が残ってるってことが嬉しくて、書き残すことにした。誰かと何かを作ることは、本来こんなに幸せなことだと、思い出した。
無駄な時間も必要だ。無駄な話も、必要だ。いろんな無駄が、いつも私を感動させてくれる。
今日はそれだけ。