いつもお世話になってます。離れて暮らす夫の様子は、彼の友達が全力で教えてくれた。
こんにちは、レポーターSATTY@大阪です。
しばらくぶりに、故郷大阪に帰ってきました。元気いっぱい充電中です。もう明日には東京に帰るのですが、この数日間のことをいくつか。
まず初日となる今日は、大阪は天満にある天六飲食店街「レンガ通り」よりお届けいたします。
この日SATTYは、新幹線で大阪に到着後その足でとあるライブ会場に行きました。夫・Dスケさんのお誘いです。といっても、私が到着したときには、すでにライブは終わっていて、宴の後の熱い余韻だけが残っていました。いわゆる、酔っ払いパラダイスです。
SATTYはお酒があんまり強くなく、かつ結構な人見知り。一方のDスケさんは、かなりの酒豪でワイルド&スペクタクルな友人がめっちゃいます。
そんなもんだから、この日のSATTYは結構な勇気を振り絞ってここにきたわけです。だって最近東京のボッチ暮らしで、人恋しくなっていたんだもの。
おそるおそる、ビビリビビリで到着したのは「鮨処 小町」という大正の匂いがする、なんとお寿司屋さん。え、ここでライブですか。
カウンターだけのこじんまりとした、レトロなお店のなかはライブ後の熱気むんむん。サタデーナイトをこれでもかっと楽しむ兄さん姉さんが、いっぱいです。
写真には写っていないんだけど、このカウンターの奥で演奏がされていた模様。粋じゃぁないの。
お店の外のちっちゃな丸テーブルで、チミチミとSATTYがアテをつまんでいると、Dスケさんが学生時代の先輩だというオネエさんを連れてきました。
オネエさん(酔度8)「あらーーーーーーー、Dちゃんのお嫁さん!?」
SATTY(シラフ)「こ、こんにちは。いつもお世話に・・」
オネエさん「結婚したん知らんかったよーーーーお名前はーーー?」
SATTY「SATTYです。へへ・・へへ・・(とりあえず笑ってみる)」
オネエさん「そうなんだぁ、幸せものめーーーーー」
オネエさんは結構酔っ払っていたので、あんまり会話の内容はよく覚えていないんだけど、圧倒的インパクトのオネエさんに、もちろん圧倒された。圧倒されたんだけど、なんだかオネエさんがとても嬉しそうで、私もちょっと嬉しかった。Dスケさんも、いつも以上によくしゃべり、よく呑んでいて、終始ご機嫌な様子。
なんかよくわからないけど、なんか楽しいな。そう思ってノホホンとテーブルでポテトサラダをつついていたのですが、この後SATTYはさらに強烈な人と出会います。
Dスケさん「あーーーーー、UK(仮名)さーーーーーーん」
Dスケさんがお店の入り口付近に立っている、なにやら怪しげな人を大声で呼んだ。SATTYの心の声としては、「えっ、なに、だれ」。
Dスケさん「UKさん、俺の嫁」
Dスケさんはテンションあげあげで、SATTYを謎のオニイさんに紹介する。
UKさん(酔度100)「えーーーーーーーーーーーーーーまじでーーーーーーーーーえーーーどうしよーーー、俺めっちゃ嬉しいーーーーーーえーーーーDちゃんの嫁さん?嫁さん?めっちゃ嬉しいーーーーーーーーー!!!」
SATTY(完全シラフ)「あは、あはあは、えへへへあは(やっぱり笑うしかない)」
オニイさんは、超ロン毛で細ーいオニイさんで、テンションがすごかった。SATTYにとっては、間違いなく謎のオニイさんに違いないのだけど、なぜだかやっぱりオニイさんがSATTYに会えたことを全力で喜んでくれていて、笑いがこみ上げてきた。
なに、この人たちは。なんだかわからんけど、なんだか愛情でいっぱいだ。
UKさん「嬉しいーーーーーーーーーDちゃん、俺嬉しいーーーーーーなんかごめーーーーん」
そういって、オニイさんは挙げ句の果てにSATTYに土下座をしだした。満面の笑みで。ちょっとちょっと何々ーーーそう言いながら、オニイさんを無理やり立たせる周囲の人はみんな大爆笑で、SATTYもなんだか笑った。
この光景、カオスでしょう。5mくらい離れてみたら、なんだこれはとなるでしょう。私もそう思います。だけども私はこの時、出会っただけで嬉しいと叫んでくれるこの奇妙な人たちが、愛すべき人たちだと感じたのです。
Dスケさんは、こんなに愛してくれる人に囲まれているんだなと。それが、とても嬉しかったのです。
ーこの日の帰り道。
Dスケさん「付き合ってくれてありがとうな」
SATTY「Dスケさんは、いっぱい愛されてるんやなぁ。」
Dスケさん「そうかな」
SATTY「そうやで。だって会えて嬉しいって、私土下座されたで」
Dスケさん「そうやな」
SATTY「そうやで、よかったなぁ」
そうして一緒に、ディープな深夜の天満の街を手をつないで帰った。
それがこの日の出来事。SATTY@大阪編、まだまだ続きます。
それでは、また次のお話で。
今度はお店の中で食べてみたい
東京限定「じゃがですよ!」とともに過ごした新幹線の旅。本当にただそれだけのこと。
こんばんは。土曜日の夜、君はいかがお過ごしだろうか。
私は今、大都会東京から、愛する故郷大阪へと移動する旅の途中で書いている。そう、私は旅人。ジャーニー・SATTYである。
新幹線の車内というのは、長い異次元空間のようなもので、私はただシートにもたれて流れ行く夜の光景を眺めているだけなのに、あと2時間もすれば開いた扉の向こうに愛するステディがいるのだから、不思議だ。
ワンダーof 新幹線。旅の友となるプレミアムドリンクは、WONDAだ。うまい・・実にうまい・・・
そして、品川ステーションで出会った「彼」が、この旅を彩るもう一人の親友になる。
ー彼の名は「東京限定 じゃがですよ!」。
銀座生まれのカレー味だ。
親友との旅を楽しもうと、私は彼の心のドアをノックした。
心細くなるほどの少なさに、心に冷たい風が一瞬駆け抜けた。なぜって300円近くしたのに。
しかし、私は気づくのである。ダイエットをしていたことに。そうか、これは太ってはいけない私のために生まれた「じゃがですよ!」なのか・・・。
まさに出会うべくして、私たちは出会ったのだ。 余談であるが、「じゃがですよ!」カレー味と、缶コーヒーは決して組み合わせてはいけない。お互いの足を引っ張り合う、悲しい関係が生まれからだ。
モスバーガーのポテトを猛烈に乾燥させて美味しいカレー粉をふりかけたら、きっとこうなるんだろう、私はそんなことを考えて、「じゃがですよ!」を平らげた。
時間にして5分。食べる前より、空腹を覚えているのが不思議だ。そう、やはり少なすぎた、少なすぎたのだ。
・・・
「じゃがですよ!」と惜別の時を過ごした私の耳に、ファンキーなボーイたちの歓声が聞こえた。3列ほど後ろのシートに、6人ほどのボーイたちが旅の終わりのひと時を楽しんでいる。
「違う違うーーーーーHAHAHAHAHA」
「おまえがーーーーーHAHAHAHAHA」
「うぇーーーーーーいHAHAHAHAHA」
私は青い果実のようにみずみずしい若さをたたえた、ファンキーボーイたちの笑い声に、微笑んだ。賑やかな旅も、たまには悪くないもんさ。
「ぎゃーーーーーーーHAHAHAHAHA」
「いやだからーーーーHAHAHAHAHA」
そう、悪くないもんさ・・・
そこに通り掛かった、車掌さんが彼らにメッセージを伝えた。
「お静かに」
It's ナイス・プレイ。
・・・
そしてまた、夕闇の静寂が訪れた車内。私は何気なく周囲を見渡した。
今日も車内には多くの人が乗っている。彼らはみんな、どこへ向かうのだろうか。 ジャーニー& ジャーニーのクロスポイント、今私はそこに立っているのだ。私は彼らの旅に思いを馳せ、旅の一期一会を楽しむ。
袖振り合うほどの距離に座る隣の酒臭い紳士は、愛する妻の元へと帰る企業戦士か。いびきをかきながら眠る、まるで騒々しい天使のような横顔が真っ暗な窓に映っている。ゆっくりお休み、赤い顔のMr.エンジェル。君にはビールがよく似合う。
また、先ほどのファンキーボーイの一人が、通路のすれ違いざまスッとよけた私に、笑顔の「ありがとう」を投げかけた。君の声は大きいが、君のハートもでっかいな。たったそれだけで、私の旅は気分良くなっていくのだから、まったく単純なもんさ。Good Luck。
ただ動き続ける新幹線の中で、私たちはみな旅人だ。大きな出来事がなくても、小さな出会いがある。それはまるで人生のようではないか。
あぁ、どうやら眠りの使いがやってきたようだ・・・
次に目覚めた時には、愛する君が目の前にいるだろう。
それでは、しばし夢の時間を。
また、次のお話まで。
母の言葉リターンズ。小さな積み重ねは、大きな世界を変えるのだ
カタカタカタカタ・・カッカッターン・・・
カタカタカタカッ・・ターン・・・ふぅ。
こんばんは・・SATTYデス・・・仕事です、仕事おわんないですよ。どうしよう、今日のブログは何を書くか、まだ決まっていないし、明日も出勤ですってよ、マジでやばいです。
ーピローン♪
・・・ま、まさかこの音は・・・あの人が、あの人が見てしまったのかもしれない。
私はおそるおそるスマホのメールを開く。
ちょっと〜!ちょっと〜!ちょっと〜!(>_<)
ー「オカン通信vol.13098」
き、きたーーーーーーー!!
【解説】昨日、私は母から届いたメールを全公開するという暴挙に出たのです。よろしければ、まずこちらから読んでみてくださいね。
ちょっとホンマに怒られたらどうしよう、とビビっていた私。
私のメール、どの部分をどんなふうに使うんかなぁ・・と思っていたらバッチリ全部出てる!!!!
ー「オカン通信vol.13099」
ばれてる!!速攻読んでいる!
でも私は動じないです。なぜって、「あのメールから記事を1本つくるなんて、おまえやるじゃない」というメッセージが続いていましたから。この感じ、母喜んでいますね、はい。よいよい、それでよい。
そこで図にのった私はこんな返信を返してみる。
まだ仕事なんやけど、今日のテーマが思い浮かばなーい。なんかないかねー
ーby人の子SATTY
へへへ・・しめしめ。これでなんかイカしたテーマを送ってくれたらさ・・へへへ・・仕事もはかどるってもんでさ・・へへへへ・・。
カタカタカタカタ・・ぴぃぴ〜〜ぃぴぃ〜〜〜♪(口笛)カッターン・・・
ーピーロン♪
きた!!
そして開いたメールには、なんと400文字超えくらいのメールの長文。お友達の話、同窓会の話、ご飯を食べてきたという報告が綴られておりました。そして、
テーマが決まらないのに、無理にブログ書かなくてもいいと思います。
出来るだけ毎日書こう。
出来るだけ毎日歩こう。
出来るだけ毎日作ろう。
私は全てそんな感じよ。
ー「オカン通信 vol.13100 春の特大号」
ぎゃ・ぎゃふん。ほぼ日の下に書いてある「今日の一言」みたいやん。それが今日のできごと。
※これはSATTY脳内再現による文章です。仕事は決してさぼっていません。
「出来るだけ毎日書こう」
today-im-going-to-live-my-life-without-worries-2
そんなわけで、昨日の続きの出来事があり、母からはお題をもらえず、帰りは遅くなるし、もう今日はブログお休みじゃないかな・・という考えが頭をよぎりました。
だけど、だけど。
私にもできた!っていう自信を感じられるように、毎日の更新頑張ってみよう、そうやって決めた数日前の自分。それから書いてきた一昨日の自分、昨日の自分。せっかく積み重ね始めた私を、裏切ってしまうような気がした。
「出来るだけ毎日書こう」
少しでも前に進もうと、自分に出来るだけの「いい」生き方をしてみようと、数日前の私が悩みぬいた末にたどりついた、小さな決意。ちっちゃなちっちゃな一歩だよ。でも、出来るだけ、そう出来るだけ。短くてもいいからやっぱり何かを書きたい。出来るだけやろうと思える今は、きっと出来る時だ、そう思った。
ふと思い出したんだけど、昨日、これまでずーっと悩んであることが、スーーッとそれは霧が晴れるかのように、解消した瞬間がありました。
そういえば、私は小さいころから、よくグジグジと悩みがちな子だったけど、あの時感じていたいろんな悩みを、全部引き連れて生きているわけではもちろんなくて、変わり続ける自分と周りの環境の中で、ひとつづつ解決してきたんだと思う。昨日のように。
そうやって、自分の一歩が、目の前で見ている景色を、景色を感じる自分を変えてくんだろうな、と私は信じたいのです。
母のメールを見た、たった数分の間にそんないろんな気持ちが頭の中を駆け巡って、やっぱりこれも、自分の小さくて大きな変化だと、そう感じたから、そうか、その気持ちを全部書きとめたらいいじゃないか、と、大層マジメに書いています。
こうやって、一文字ずつ文字を書き続ける、これもまた、経験の積み重ね。さて、この文字を打ち終わったら、次にはどんな景色が見えるだろう?
さぁ、それでは今日はこのへんで。
また、次のお話で。
オカンが私のブログを読んで送ってきたメールが長すぎて泣いたから、全部回答します
こんばんは。人の子、SATTYです。
今日はこれから、重要なミッションがある・・・SATTYは、書かねばならない。書かねばならないのだ。このエントリーを。ターゲットに早速アプローチ。
TRRRRRR・・・・ガチャ
SATTY「もしもーし」
SATTY母「はーいー」
SATTY「あのさー、いっつもくれるメールブログに書いていい?」
SATTY母「いいけど。なんか送ったっけ?」
SATTY「良かったらいいねん。今週帰るねーじゃぁねー」
SATTY母「はいはーい」
・・・
フッ・・母よ・・言ったね・・Yesと言ったね・・ニヤリ
本日のミッション。オカンのメールを紹介せよ!
SATTYのオカンは、このブログの読者です。少し前にカミングアウトしたんだけど、それからよくピーロン♪と送られてくるメールを、一挙公開したいと思います。
最初に言っとくけど・・・ビビるほど長いよ?
始まりはこれから。ブログをカミングアウトした翌日
オカンのアンサー
星っていうのは、はてなスターっていうんだよ、オカン。
ちなみに「グレ」ってのは、ウチの死んじゃった愛犬です。オカンのコメントがしみすぎて、不覚にもポロリと泣きました。ここで1泣き。はい、耳かき受け取りました。
母、牛丼を知らず
オカンのアンサー
SATTYの体調を心配してくれているのね、トットと寝なさいと言われてしまった。そして、オカンがまさかの吉野家を食べたことがない、という事実をこの時知りました。今度、おごってあげるよ。で、もう一度感想を聞かしてください。
オカン、大橋トリオに覚醒する
オカンのアンサー
オカンは顔文字を覚えました。
誤字脱字の指摘が入り出す
オカンのアンサー
経緯→敬意です。はい。すみません。さーせんした。この後、「本当にSATTYで良かったの?」とDスケさんに心配の電話が入ります。
オカンの思い出を語ったら・・
オカンのアンサー
喜びのあまりか・・な、なが!!ちなみに、内緒部分はもっと長かったです♪ご本人に読まれるというのは、いささか恥ずかしいような気もしますが、一番読んで欲しかった人でもあるので、よしとしましょう。しかし、オカンの解釈はいつも興味深いのです。
オカン、ブログに書いたものがどんどん消えていくとか・・恐ろしぎるよ。きっと何かない限りは残ると思うよ。この記事も、あの記事も。6月になったら、東京にきてください。半生を取材させていただきます。
オカン、爆笑いただきました
オカンのアンサー
楽しんでいただけたようで、これは嬉しかった。関西弁がどうやらオカンのツボのようです。ちゃんと読み手に伝わってくれるのか、そこまで心配してくれて毎度おおきに!
さらに不可解な言葉に突っ込み出すオカン
オカンのアンサー
おま→おまえってネット用語・・ではないわな。私も適当なことを言ったもんだ。意味わからん系の言葉に、どうやらオカンは厳しいようです。申し訳ございませぬ。「今度探してみよ」という口調のオカンは、どうやらSATTYの影響を受けているようです。そして、やっぱり関西弁が好きらしいです。
ちなみに、後半の◯◯の話、については後日書くネタのことでーす。
全てお見通し・・さすがオカン
オカンのアンサー
ちょっとテンション高めで書いていたので、心配されることはないと思っていたんだけど。そこはオカン。SATTYの元気のなさをしっかりお見通しでした。そして最後の一言が力強すぎて、笑った。嬉しかった。いつまでたっても、自分はこの人の娘です。褒められたら嬉しいもんだね。
最後におまけ
長い長いお付き合い、ありがとうございます。
いわゆる「らくらくフォン」という、おそろしくプッシュしにくいスマホをオカンは使っているんだけど、よくもそんなに打てましたな、と娘ビックリのロングメールを送ってくる。それが私のオカン。
LINEとかを使いだしてから、「ほい」とか「ふむ」とか「うきゃー」とかの短いやりとりだけで生活しているSATTYとしては、毎度ピーロン♪とメールが来るたびに、「ながっ」とまずは短く驚きの言葉をあげることにしている。
SATTYのオカンは、手紙をよく書く。それはもう、頻繁に書く。
旅先にいけば、必ずその地方の街並みや景色が描かれたハガキをコレクションかのように買いまくるし、やれ封筒に貼る封印用のシールだの、綺麗な便箋だの、お店かよ!と、ツッコミたくなるくらい。まぁよくもこんなに集めたもんさ。
そんなだから、SATTYの人生の節目には、いつもオカンの手紙があった。大げんかの翌日とか、誕生日、結婚式。便箋10枚近くにのぼるオカンの分厚い手紙を、もう何度ももらった。達筆の文字がびっしりと並んだそのすべてを、SATTYはずっと大事にしてるんだ。
そして、このたくさんのメールも、やっぱりずっと残しておきたくて。オカンのメールをここに残します。
さて、そろそろ寝ないとまた怒られるので、今日はこの辺で。
また、次のお話で。
ジャイアンとのび太は、なんで友達なのかを考えた
こんばんは、SATTYです。
友だちのマルちゃんと、今日そんな話をした。
だって、よく考えたら不思議だと思わない?ジャイアンは、すごくのび太をいじめる。のび太は、怖くて震えあがったり、する。
わたしがのび太だったら、そんなやつ大っ嫌いだ。絶対一緒に冒険なんて行きたくないし、ピンチになろうが、助けたりしない。ざまあみろって思うんだ。
ところが、のび太は違う。なんだかやたらと空き地で一緒にいるし、ピンチの時には自分の身をかえりみず助けにいったりする。楽しそうに一緒に大笑いしたりもする。出来杉くんより、ジャイアンの方がずっと親しいようにみえる。おっかしいの。変だよ。だから、わたしたちはこの問題についていろいろ話し合ってみたんだ。
のび太はやさしい、やさしすぎる
マルちゃんがこんなことを言った。
「わたしは、ちょっとだけ似たようなことあるよ。嫌がらせしてきたいじめっ子と、その後すんごい仲良しになったことあるよ。」
「そうなの。なんで?」
「その子もいろいろあったんだろうなぁと思ったの。だから、その子が仲良くしてって言ってきたとき、受け入れようと思ったの。」
そんなことあるんだなって、わたしは思った。マルちゃんが優しいからかな。相手を想える優しさ。そうか、それもあるよね。
いじめられっ子ののび太に、優しさがなかったら、自分に嫌な思いをさせるジャイアンのことは、ただ憎いだけ。のび太は優しい。弱虫だけど優しい。だから、昨日いじめられたジャイアンを、仕返しすら企んだジャイアンを、今日は一緒に笑いあう友達として許すことができる。のび太の懐は、海より深い。そうか、のび太はすごいやつなんだ。
ジャイアンの気持ち「心の友よ」
でも、前提っていうのがあると思うんだ。ジャイアンがどう思っていたかってこと。
マルちゃんは、さっきの話の続きにこう言った。
「わたしをいじめたいじめっ子、わたしのことすごく好きなんだなぁって思ったんだよ。」
好きだから何をしてもいいってもんじゃぁないけど、ジャイアンは間違いなくのび太のことが大好きだとわたしは思う。ジャイアンの口癖知ってる?「心の友よ」っていうんだ。時に涙をながして、のび太をぎゅっと抱きしめるんだ。ジャイアンは嘘をついているのかな。わたしはそうは思わない。ジャイアンの「心の友よ」は本心なんだよ。
だから、のび太がそうするように、ジャイアンも本当のピンチにはのび太を全力で助ける。いなくなったら必死で探すし、「何してんだ、のび太!」って言いながら、グズなのび太を救ってくれるんだ。のび太はきっとわかってる。ジャイアンが本当は自分を大事な友達だと思ってることを。本能で感じていると思うんだ。
想像してみたんだけど、もしものび太が誰か違う人に、すごくいじめられているのを見たら、ジャイアンはどうするかな?ジャイアンはきっと助けるんじゃないかと思うんだけど、どう思う?「おれはいいけど、お前はダメ!」とかいって、よそのいじめっ子をどっかにやっちゃいそう。考えすぎかな?
「ジャイアンが知らんぷりしてさ、なんにも思わなかったら、のび太はジャイアンを友達だとは思わないかもね」
マルちゃんが言った。そうだね、わたしもそう思うよ。「心の友?何言ってんだ」って、さすがののび太もそう思んじゃないかな。
心が見つける友達っているんじゃないかな
時間をかけて少しづつ関係を作っていくこともあるけど、出会った瞬間にビビビとくる友達っていない?「この人!」って心が反応する人。
そういう出会いをしたときって、だいたい不思議なくらい引き合う。ずっと昔からの友達のように、どんなことでも打ち明けられるようになる。なんなんだろうなぁ、これって。不思議。
「そういう自分の直感を、わたしは信じて大事にしてるよ」
マルちゃんはそう言った。生きている中で、それだけの出会いってどのくらいあるかな?自分の心が見つけた友達。ジャイアンとのび太は、大人になってもずっと心の友でいてほしいね、それが今日のマルちゃんとの結論。マルちゃん、わたしもマルちゃんとずっと心の友でいたいな、そう思うよ。
それでは今日はこの辺で。
また、次のお話で。
やる気がでない、うまくいかない。なんだか元気がでない毎日に、この哲学は効く・・・!のか!
こんばんは。ワンダー哲学の創始者W・Sattyteles(ワンダー・サティテレス)です。
私が人生をかけて取り組んでいるテーマ「元気がでない時に効く薬はあるのか」について、今日は考えてみたいと思う。
なんとなく元気がでない、そんなことはないだろうか。平気平気、そのうち元気になるよ、単なる五月病よ。そうやって日々を過ごすも、思いの外回復しない。今まさにそんな状態にいる人はいないだろうか。昨日私のもとを訪れたのも、ちょうどそんな客人だった。
元気がでないんです・・その原因はなんだろう?
???「こんにちは・・サティテレス先生・・」
サティテレス「こんにちは。あなたの名前は?」
???「SATTYです。」
サティテレス「SATTYさん、こんにちは。今日はどうして私の元へ?」
SATTY「どうにも元気がでないのです。落ち込みがちな日が続いていて辛いのです」
サティテレス「なるほど、あなたが今気になっていることはありますか?」
SATTY 「そうですね・・仕事がなかなか上手くいっていません」
サティテレス「具体的には?」
SATTY「これまでの得意分野とは違う仕事を任されて、成果がでないのです」
サティテレス「なるほど・・他には?」
SATTY「人間関係にもストレスを感じてしまって・・」
サティテレス「ふむふむ・・それから?」
SATTY「そうですね・・なんとなく寂しいと感じることが多いです」
サティテレス「ほう、具体的には?」
SATTY「Dスケさん、あ、遠くに離れている夫なのですが、Dスケさんになかなか会えないこととか・・友人たちも仕事で忙しくて、なかなか会えないし。休日もあまり外に出かける気になれず・・」
サティテレス「なるほど・・他にもありますか?」
SATTY「・・日記を毎日書けていないこととか・・」
サティテレス「ふむ、他には?」
SATTY「・・太りました」
サティテレス「他」
SATTY「・・部屋が汚い」
サティテレス「他」
SATTY「眠い」
客人SATTYは、元気がでない原因について思い当たることをこのようにいくつか挙げてくれた。私は、その中にある共通点を見つけた。
サティテレス「・・・SATTYさん、あなたは自信をなくしてしまっているのではないですか?」
SATTY「自信?」
サティテレス「そうです。自信です。あなたが今あげたことは、これまでできていたことも多いのではないですか?」
SATTY「そうですね・・それなりには」
サティテレス「仕事は自分にあった得意分野で、それなりの評価も受けていた。人間関係もうまくやってきたし、友人たちとは楽しい時間を過ごし、Dスケさんと離れていてもも頑張れていた。」
SATTY「その通りです。」
サティテレス「日記を書くことも楽しく続けていて、太ってもおらず、部屋も片付いていて、規則正しい生活もできていた。」
SATTY「日記はたまに書けてなかったですし、前からやや太っていましたけど、部屋は割と綺麗にしていたし、今ほど不規則な生活でもなかったです。」
サティテレス「まぁ細かいところはさておき」
SATTY「はい。」
サティテレス「それが、できなくなった。できない自分に自信をなくしてしまった。なぜできないんだろう?もっと自分はできるのに、もっと楽しく過ごしたいのに、もっと活躍したいのに、もっと充実した毎日を過ごしたいのに、朝は早くに起きて生き生きと活動したいのに、友人たちは忙しそうに輝いているのに、もうちょっと自分は細かったはずなのに、ズボンもスルッと入っていたはずなのに、顎の肉はそこまでタプタプしていなかったのに・・・違いますか?」
SATTY「後半、傷つきましたが・・はい。」
サティテレス「あなたは、本来理想とする自分になれない自分に自信を失っている。きっかけはなんだったのかわかりません。一つ自信を失うと、できなかった自分に自己嫌悪を抱く。他のことに前向きになれなくなる。すると、次のことがうまくできなくなる。投げやりになる。逃げたくなる。顔を背ける。すると、さらに自信を失う。そのループにはまっているように見えます。」
SATTY「そうでしょうか・・どうすればいいのでしょうか」
サティテレス「ワンダー哲学では、そういう時に小さな挑戦を推奨しています」
SATTY「小さな挑戦?」
サティテレス「そうです。ほんの小さなことでいいんです。やってみよう、と思える小さな挑戦をしてみてください。今日の晩はいつもより10分だけ早く寝てみる。明日の朝、いつもより10分だけ早く起きてみる。短くてもいいから、日記を一週間毎日書いてみる。お風呂あがりに、5分だけ体操をしてみる。なんでも構いません。」
SATTY「でも、こういう時は、楽しいことを見つけた方がいいんじゃないですか?そんな頑張らなくても、いいよ的な。ありのままで幸せだろう、的な。」
サティテレス「あなたがそう思えるなら、それでいいのです。でも、そう思えないから辛いんでしょう?何も私は、楽しくないことをしろ、と言っているわけじゃありません。あなたがやってみようかな?と思えることをしてみなさい、と言っているのです。」
SATTY「やってみようかな、と思えること・・」
サティテレス「そうです。どんなに小さなことでも、やろうと決めてできたことは自信につながります。1日できたら、今度はそれを続けてみてください。継続することは、さらに大きな自信になります。今のあなたは『やりたいこと』が楽しめなくなっている。だから『やってみようかな』に挑戦するのです。」
SATTY「やりたいことすら楽しめないなんて・・自分が悲しくなりますね」
サティテレス「そうでしょうか。」
SATTY「その道のプロたちは、やりたいことを夢中でやり続けたからプロになったんでしょう。好きなことってそういうものなんでしょう。」
サティテレス「そうでしょうね。ただ、その道のプロたちはみんながみんな、一瞬たりとも苦労を感じなかったんでしょうか?ただひたすら100%楽しいだけで成功したんでしょうか?そんなことはないでしょう。
やめるという選択肢を選ばずに、続けてきたということではないですか?そうやって苦労を何度も乗り越え、自分にはきっとできるという自信を積み重ねていったのではないですか?それが『やりたい』『叶えたい』という本当の気持ちではないですか?あなたが小さな継続をやめない限り、あなたの『やりたいこと』は続きます。小さな自信を積み重ねて、どんなことでも乗り越えられるだけの『自分を信じる力』を育てるのです。
はいっ!ドーーーーーーーン!」
SATTY「・・・ちいさな一歩」
サティテレス「そうです」
SATTY「寝る前に今日は体操します!」
サティテレス「いいね!」
SATTY「明日10分早く起きます!」
サティテレス「いいね!」
SATTY「今日から1週間日記毎日書きます!」
サティテレス「いいーーーーね!」
SATTY「はいっ!」
サティテレス「はいっ!」
SATTY「帰ります!」
サティテレス「いっといで!」
ーーーーーー
・・というわけで、今日からちいさな積み重ねをしますっ。SATTYでした。
また、次のお話でお会いしましょう。
【創作】もしも空き缶がゴミ箱で夢を語りだしたら
こんにちは。SATTYです。
土曜日がうちのエリアの空き缶回収日なんですけど、思いのほかに溜め込んでて袋いっぱいの空き缶の迫力に、ちょっとひいてしまったんですよね。
単体だと何も感じないのに、集まるとウォって思うことってないですか?私キウイの黒いつぶつぶとか、わりと無理です。タラコは大好きです。
話がそれましたが、空き缶の大群にウォってなって、「こいつら・・どこいくんやろな」と思ったら、なんかみんなこっち見てるような気になってきて切なくなったので、今日はそんな彼らの物語をお届けしたいと思います。
今日の登場人物
キリン のどごし生
口は悪いが熱いやつ。仲間が多い。
サントリー 金麦
お茶目なおてんば娘。
アサヒ スーパードライ(135ml)
ドライなカリスマ。
キリン バタフライ〜のんきに紅茶〜
突如あらわれたスーパーホープ。マイペース。
レッドブル 翼をさずける
いつも心は空を飛ぶ芸術肌。
伊藤園 ティーズティー
優しさの塊。
伊藤園 タリーズコーヒーブラック
知的な紳士。
サントリー BOSS〜トレジャーハンター〜
ボス。
本日はこの8名の精鋭が大海原へ繰り出す直前の物語。ちなみにキャラ設定は製品の味には一切関係ありませんので悪しからず。
物語『空き缶のブルース』
BOSS「いいかみんな、ついにこの時がきた。旅立ちの時は・・・もうすぐそこまで迫っている。」
レッドブル「旅立ちの朝は、いつも空が泣いている・・」
のどごし生「オレ、お前らちょー好きだった。まじで愛してたわ」
タリーズ「やめたまえ。まだ我々には残された時間がある。別れを嘆くのは早い。」
金麦「そーだよっ。」
バタフライ「僕、寝てもいいですか?」
のどごし生「ちょ、おま、ふざけんな!」
ティーズティー「まぁまぁ。」
スーパードライ「いんじゃない?好きなようにしてればさ。しょせん僕らって他人じゃん」
金麦「他人じゃないよっ。もう2週間も一緒にいたんだし、友達だよっ。」
レッドブル「友とはすなわち同じ空のもとを生きる他人・・か」
タリーズ「せっかく同じ袋の元に集ったんだ。最後の夜を、おおいに楽しもうじゃないか。」
ティーズティー「そうね、そうしましょう。」
BOSS「では、われわれの最後の夜に・・中身はないけど乾杯!」
ーそうして空き缶たちは思い思いの夜に花を咲かせる
のどごし生「オレはさ、最初にここにきたから。なんつーか、新しいやつが来るたびいろんなことを考えたんだよ」
ティーズティー「たとえば?」
のどごし生「最初に友達になったのは、金麦だったよな。マジ嬉しかった」
金麦「だよねっ。同じ第3のビールっていう共通点もあって、すぐに仲良くなったよね」
のどごし生「なんだよ、お前なんか言いたいことあるのかよ。お前・・自分が生ビールだからって見下してんのか!お前、135mlの超ミニ缶じゃねーか!」
スーパードライ「・・・」
のどごし生「なんか言えよ!ちっちぇーんだよ!」」
ティーズティー「やめなさいよ。ね。いい子だから。」
スーパードライ「馬鹿なこというなよ。君たちが出てきてから、僕らの仲間がどれだけの打撃を受けたか、知ってるのか?僕は・・・僕はビールとしての誇りを持って仲間を守るために生きている。ただそれだけだ。」
金麦「スーパードライ・・そうだったんだ・・。のどごし生、ね、謝ろうよ。スーパードライも私たちと同じ麦からできた仲間じゃない」
のどごし生「・・・」
金麦「のどごし生っ」
のどごし生「・・スーパードライ、わりぃ。オレ、お前に嫉妬してた。」
レッドブル「空は、心を洗い流す・・妬みも憎しみも」
スーパードライ「やめてくれよ」(ちゃぷん)
のどごし生「ちょ・・おま・・おま、飲み残し入ってね?ちょっ」
スーパードライ「な、何言うんだよ、入ってないよ」
のどごし生「いや、おま、ちょっ。くせー、おまえ飲み残しくせーよ。はははは、くせーおまえ。くせー。はははは。おまえも、オレといっしょ・・か。オレら、空き缶になったら、くせーんだよな。麦だもんな。ははははは」
スーパードライ「一緒にするなよ」
のどごし生「ははは、もうおせーよ。はははは。オレら仲間だわ」
パン・・・パン・・パン・パンパンパチパチパチパチ・・
タリーズ「そうさ、君たちは仲間さ。」
ータリーズが手を叩き出し、それは空き缶たちみんなに浸透する。いつしか大きな拍手が湧き上がっていた。
ティーズティー「もう、やれやれね。手のかかる子たち」
バタフライ「zzzz・・・zzzzz」
金麦「やだっ、バタフライほんとに寝てるの?」
BOSS「こいつのよさは、この度胸・・だな」
タリーズ「きっと、大物になるに違いない。」
金麦「ねぇ、バタフライは・・お酒なの?ジュースなの?」
BOSS「酒さ。ただし、1%のな。」
ー一同どよめき
スーパードライ「そうだったのか。また業界に新しい風がふくのか」
BOSS「あぁ。そうやって変化するもんだからな、我々の世界は。こいつは・・うまいぞぉ」
タリーズ「いやはや、アルコール族は活気がありますね、私たちコーヒー族も負けてはいられませんね。」
BOSS「タリーズの気品高いボディとハット(ふた)は、絶大な信頼を得ているさ。」
タリーズ「いや、BOSSの種類の多さにはかないません」
BOSS「すでに把握しきれないほどだからな」
のどごし生「BOSSがトレジャーハンターになった時は、度肝を抜かれたよ」
BOSS「ワンダに負けるわけにはいかないだろ?」
レッドブル「空と海は、互いにリスペクトしてる・・ってね」
ティーズティー「私たち、今ようやくほんとの気持ちを分かり合えたのかもね」
タリーズ「君のおかげさ、ティーズティー。君はいつも私たちを優しく包んでくれた」
ティーズティー「そんな・・・」
金麦「ティーズティー、赤くなってるっ」
ティーズティー「な、なってないわ」
タリーズ「今度出会ったら、君と二人で紅茶とコーヒーを混ぜた飲み物を作ろう」
ティーズティー「コーヒーティーかしら・・それとも・・」
タリーズ「なんでもいいさ。ただし、ミルクは多めでね」
ティーズティー「・・・はい・・」
金麦「きゃーーーっ」
のどごし生「おいおいおい、続きは後にしてくれよな」
レッドブル「空の色は、恋の始まりとともに赤くなる・・・」
BOSS「・・・夜明けが近いな」
金麦「・・うぅ・・ぐすんぐすん。別れたくないよぉ・・だってわたしたち・・ぐすん・・s@pげwぁk」
のどごし生「泣くんじゃねーよ、金麦。泣くなよ・・うぅ」
スーパードライ「僕たちは、溶けて一つになって、また生まれ変わるんだろ」
BOSS「あぁ、そうだ。アルミもスチールも関係ない。同じ・・鉄だ。さぁ時間だ。行こう、新しい世界へ。出港ーーーーーーーーー!!!!」
夜があける。大きな大きな車が、彼らを飲み込み、走り去っていった。彼らが語ったこの夜を、まだ誰も知らない。
あとがき
土曜日、ちゃんとゴミ出せるかな・・・
それでは今日はこのへんで。
また、次のお話で。